炭坑閉鎖で貧苦に喘ぐ函館の小さな街。並み外れた巨体を持つ17歳の龍拳児(ケン)は、母や妹を食べさせるために、賭けゴロ(喧嘩)を行っていた。プロモートするのは友人のトオル。漁師や沖中士、魚市場の人間を集めて、倉庫で開いていた。
だがそのうちヤクザに嗅ぎつけられ、ゴロで負けなしのケンが組に捕まりそうになる。トオルがヤクザと傷害事件を起こしている間に、ケンは函館から脱出する。
ケンは「ボクシングで世界チャンピオンになる!」という見果てぬ夢を追って、東京へ出た。その途中、女が襲われているところに出くわしたケンは、暴漢を殴り倒して拘置所で一泊する羽目になり……