けもケ8で「二〇三号室の望月君」を手に取ったことが、前作「どいつもこいつも」「そろいもそろって」をピクシブで読むきっかけになりました。この作品の登場キャラは色んな動物がモチーフとなっており、それぞれに個性が色濃く出ていて、それに梨味さんの画風が相まって皆とても表情豊かでかわいいので、読んでいてほんわかした気持ちになります。
麻路君、阿保君、烏丸君を中心に、恋愛感情や家族関係に悩む皆の青春を描いた物語。テンポの良いギャグと、各話ごとに掘り下げられたキャラの悩みや過去、笑いあり涙ありのストーリー展開が非常に魅力的です。
それで居ても立っても居られず、本作「いつでもどこでも」を購入しました。本作は「卒業」がテーマとなっている作品。進路に対する不安や、別れの寂しさといった、等身大の高校生の苦悩が描かれています。それでも麻路君達らしく前に進もうとする姿に前向きな気持ちになれました。麻路君達がこれからも沢山のことに出会って生きていくように、私達にもきっと素敵な出会いが待っているといいなと思わせてくれる作品でした。
梨味さん、心温まる物語をありがとうございました。