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「あいつと家族になんの?」
「なれんの?」
「あいつはそーゆーつもりで指輪渡してんだろ」
「美羽はどういうつもりでいんの」
俺に訊かれて初めて美羽は、自分が曖昧なまま指輪を受け取っている事を認識したっぽい。
「結婚とか正直そこまでちゃんと考えられてないけど」
「西条くんは私をすごく必要としてくれて、好いてくれてそれが嬉しいし」
「だから今、西条くんが弱ってて、私を必要としてくれるなら力になりたい」
「…あんまり役には立たないけど」
そんなの答えになってねぇよ美羽。それは「好きだから側にいたい」というのではないだろ。
※この作品は【危険恋愛M】vol.111でもお読みになれます。