主人公、陰能正規(かげのまさき)は、反社会性人格者──平たくいえば人間のクズだった。
人間社会の裏街道を放浪する彼であったが、ある日、母親から「おまえには、生まれてすぐ他家に引き取られた双子の弟がいる。」と知らされる。
調べてみると、一卵性の双子の弟は資産家の夫婦に引き取られ、何不自由なく育てられて、一流大学を出て一流商社で着実に実績を重ねるエリートに成長していた。
おまけに、年上の美貌な妻を娶っていた。
かたや自分は、幼年時代からアル中の親父にさんざん暴力を振るわれ、ドン底の貧乏暮らしでロクに教育も受けられず何一つ報われることのない人生を歩んでいる。
この差はいったいなんなんだ。
遺伝子は同じはず。
オレが引き取られていたなら、オレがエリートの道を選み、美人妻を手に入れていたはずだ。
そう考えると無性に憤りと口惜しさをおぼえてしまう。
彼は、弟にすりかわり弟の財産、地位を……そしてなにより弟の妻を奪ってやる!!
と決意する。
周到な計画の末、弟をある場所に拉致○○する事に成功した彼は、夫として美人の新妻に接して行く。が自分が偽者とバレルと夫の生命と引き換えに新妻にご奉仕契約を強要する。
彼は女性を従属させることに悦びを見出すサディストでもあった。
弟から奪った女に容赦のない責めを行い、何もかも奪い取っていく。
さらに弟の親友の妻にまで毒牙にかけて行く。