《男性は二十五歳を過ぎて童貞だと魔法使いになれる……》
世間ではそんな伝説がまことしやかにささやかれていた。
そしてなんと、その伝説は真実だった!
偶然にも本物の魔法使い(四十七歳サラリーマン・童貞)と邂逅し、その能力を目の当たりにしたことで、自分も魔法使いを目ざそうと決意する主人公。
現在、二十四歳と十一か月。
童貞。
「あと一か月でおれも魔法使いになれる。魔法使いになれば、強大なチカラを得ることができる……!」
だが主人公には気になる女のコがいた。バイト先の後輩である彼女とは、現在、非常に良好な関係を築きつつある。
「彼女との関係を取るか、魔法使いへの道を取るか……」
猛烈に苦悩する主人公。
さらにそこへ、三人の魅惑的な仙女たちが襲い来る!
「魔法使いの誕生は世界の安寧を脅かすの。その芽をあたしたちが摘みとる!」
主人公の童貞を奪うため、ありとあらゆる手段で誘惑してくる仙女たち。
「なんなんだよこいつら!? おれの悩みを増やすなよ!?――つーかでもかわいいなぁ。仙女たちみんなかわいいよなぁ。そろいもそろって、みんなでおれの童貞を奪おうとしてくるんだもんなぁ。ああ、地獄だ……」
仙女たちにふりまわされ、後輩との関係に悩まされる主人公。
まさに貞操の危機。
守れるか童貞!?
なれるか偉大なる魔法使い!?