艶めく白い手が導く至福の快楽……
それが初めての性の目覚めとなるとき…
“公志”は困惑していた……見ず知らずの女に、ペ○スをさすりあげられていたからだ。“涼香”と遊びに来た温水プールの中で、その女は唐突に忍び寄るとまるで旧知の恋人達が妖しいプレイをするが如く、さも当然のように公志を刺激しつづける。女性にしごいてもらうことなど、公志に取ってはうまれて初めての経験である。それも、公衆の面前で、だ。
そして、困惑と快楽の入り交じる中、されるがままで射精に至ってしまった。それが、公志の性に対する完全な目覚めであった。オ○ニーの経験やその手の雑誌を見て興奮することこそあったが、まさか触られるとは夢にも思わなかった。
時間が経つに連れ、例のプールの女の手は忘れがたい物になっていた。今まで何気ない光景だったクラスの女子が見せる仕草のひとつひとつ、学園のヒロインが万年筆を大事そうに手にするその指先、幼なじみが髪の毛をかきあげるその指先が、仕草が、公志にとっては今までと同じ日常的なものでは無くなっていた。
あの指先は、あの手のひらは、男の股間をどう触るのだろうか……。そういう考えはよくないと自制し、忘れようと苦心していた矢先、再びプールの女性が公志に接触してくるのだった――。