俺は北沢政紀(きたざわ まさき)、大学の3年生だ。
小学校からずっと男子校と言うことで、イマイチ女性関係に不自由なのが悩みだが……そんな俺がいきなり女子校に通うことになってしまった!?
実のところ、単位の為の教育実習なのだが……その学校というのが、この界隈で「超お嬢様学校」と名高い『聖ミカエル女学園(通称ミカ女)』なのだ。
本来なら女子校潜入にウハウハというのが世の常なのだろうが……俺にはちょっとばかりヤバい事情があった。
そう……あれは数年前のこと。
俺がもっともヤンチャな頃、友達との賭けに負けてこのミカ女に不法侵入したことがあるのだ。
しかし……俺は守衛に見つかりそうになり、中等部の敷地へ逃げ出すも、不注意で怪我をしてしまったのだ。
そんな俺を助けてくれたのは……ご近所に住む綾瀬ちゃんと、その友達だった。
彼女達は俺を守衛から庇ってくれただけではなく、ちゃんと傷の手当てまでしてくれた……
俺はそんな彼女達に、せめてものお礼を申し出て……いささかキザだったが、彼女達に触れるような軽いキスをして、颯爽と去ったのだった。
……と、そんなコトもあり、俺はいまだに彼女達に頭が上がらないというのに、半ば○○的にミカ女への実習がトントン拍子に決まってしまう。
うぅぅ……さすがに気まずい……
しかし、久し振りに出会った彼女達は、今やミカ女の生徒会でもある「白百合会」の幹部で、正に全校生徒の憧れ的存在になっていた。
た、確かに全員魅力的に成長して……お、お兄さんは困っちゃうなぁ……
そして……彼女達は俺に「キスの次を教えて欲しいの♪」と迫ってくる。
嬉しいけど、かなり困っちゃうこの展開に……俺はいったいどうしたら良いんだろうか!?
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