「失敗するかもしれないもんに金出すんだ。何か見返りがあってもいいよね」
どうしてわたしはあの時、あの男の誘いを拒めなかったの…?
――幼い頃に両親が離婚し、親戚をたらい回しにされながら育ったわたしを中学時代からずっと守ってきてくれた達也。
「そんな彼と結婚したんだ!セックスで満たされないくらいたいした事じゃない!!」
――しかし、経営危機に陥っている夫の会社への投資話を持ち掛けた男に迫られた美鈴は、一夜の過ちを○してしまう。
このたった一度の過ちが次第に夫婦のすべてを壊していく……
「このままじゃ私たち…ダメになってしまう…」。