漂流艦獄クロノス　LILITH｜リリス

「んがっ！？　ごっ……や、やぁっ、いやぁっ！」
　ガシッとクレアの頭を抱えるようにしながら、ブヨブヨの腹が顔へと貼りついてきた。
　ガサガサとした尖った脚の感触とヌメリとした柔らかい腹の感触に鳥肌が立つ。
「は、離れっ……離れてっ……ごっ！？　んごっ、むごぉっ！？」
　眼前で口を開いた幼体が、下腹部に突き入れたのと同じように肉舌を突き出してくる。
　肉舌はすぐにクレアの顔をベロリと舐め上げてきた。
「むぅっ！　むぅぅっ！　うっ……うぅうううっ！」
　無理矢理口を押し分けながら、肉舌が口内へと侵入してくる。
　ヌメリとした感触が口全体に広がり、胃液が一気に逆流をしてくる。
「うげっ！　げっ……うげぇっ……おっ！　おぐっ……おぇえええっ！」
　嘔吐感を堪え切れず、胃液と共に肉舌を吐き出そうとするクレアだったが、
　ガッシリと頭を抱え込む幼体は、それを許してはくれなかった。
　自らの方へと引き寄せるように、無数の足に力を込め、グッ、グッと喉奥へと肉舌を突き入れていく。
「ごぼっ！？　ふごっ！　ごっ……ごぶぅっ！　ぐっ……ぐぇえっ！」
　粘りつくような感覚と臭気が口の中全体に広がっていくと、
　それだけで気を失ってしまいそうになる。
　喉奥への侵入を断固拒否しようとするクレアと肉舌で喉奥を犯そうと侵入を試みる幼体。
「ぐぼっ！？　ふごっ、ごっ、ごぶっ……んごっ！　ふぐゥゥッ！」
　口の中でのたうつ肉の感触に、何度も何度も嘔吐感を覚えながら、クレアは必死に抵抗をする。
「ふひィッ！？　んぃっ！　ひっ！　ひぎっ！？　ふぎィィィンッ！」
　口の方へと意識を向けていたクレアの隙を突くかのようにズブリッと肉舌が子宮を持ち上げて圧迫してくる。
「ごぶっ！？　んごっ！？　ごっ！　んごごごォオオオオオオオオオッ！」
　喉の絞りが緩んだ瞬間、それを見逃す事なく一気に肉舌が喉奥まで入り込んでくる。
「しょ、しょんな……ごぶっ！　んごっ、じゅごごごっ、しょ、しょんな……ぁっ！」
　お腹の奥にある強烈な圧迫感。
　ズンッ、ズンッと子宮をへしゃげさせるように、圧迫されながら、喉奥に肉舌を突き込まれてしまう。
「ぐぼっ！？　ふごごっ、ごぶっ……ぐっ、ぐぼっ！？　んごぉっ、ごぶぶっ……んぐぐぐぅっ！」
　容赦の無い抽送によって、喉奥が痺れ、唇の端からは唾液が飛び散っていく。
「ふぶっ！？　ぐぼっ！　じゅぼぼっ！　ずっ、ずぼっ！　じゅぶっ！　ぐぷゥウッ！」
　少しずつ口の中を犯す肉舌の動きが激しくなってくる。
　その動きを制する余力は、もうクレアには残っていなかった。

「あっ！　あぎっ！？　ぐっ、ひィンッ！　ひぅっ、うっ……ひぅぅっ！？　んぎぃぃっ！」
　どんどんと激しく早くなっていく化け物の腰使い。
　それと同時に、膣穴の中で肉棒が大きく膨らんでいく。
　子宮口を突きまくる剛直の先端が、ぷっくりと膨らんでいくのを、嫌でも感じ取ってしまうシルビア。
（お、おぃっ……う、嘘だろっ……ひっ！？　ひぃっ、こ、こいつ等っ……まさか……っ！！）
　成体の目的が何なのか。
　この本能でしか生きていないような異生物の目的。
　それに思い当たったシルビアを恐怖の震えが襲ってくる。
「止めろっ！　止めろぉぉっ！　おごっ！？　んぎぃいっ！　ひっ！？　ひぎぃぃぃいっ！」
　子宮を圧迫される衝撃に、シルビアが一瞬呼吸も出来なくなる。
　子宮に先端を密着させたまま、グイッ、グイッと腰が突き出される。
「や、止めて……っ！　た、頼むっ！　ひっ！　ひぃっ！　がっ！？　うぁっ！　あぎィイイイイイイイッ！」　ドボボッ！　ブビュビュゥウウウウウウウッ！
　二本の剛直が跳ねたのは同時だった。
「あ゛ひぃーーーーーーーーーーーーーーーーーっ！」
　熱い汁が噴き出したのを感じ取った瞬間、シルビアが絶叫を放つ。
　それは苦痛ではなく種付けされる事を悦ぶ雌の叫びだった。
　膣穴を滅茶苦茶に壊されていくような激痛を忘れたかのように雌の悦びが体中を駆け巡る。
　今まで味わった事の無い快感。
　浴室で自慰をした時でも完全に発散されなかった疼きが今、エイリアン達が吐き出す汁を子宮で貪り飲む事で、ようやく解消されていく。
「ふぎっ！？　ひっ、ぎぃぃいっ！　おっ！　おっ！　おっ！　お゛ぉおおおおおおおおおおっ！」
　獣めいた野太い声を放ち、何度も何度も絶頂を貪るシルビア。
　異生物に種付けをされているという恐怖は頭の片隅に残ってはいたが、それ以上の今まで味わった事のない雌の悦びに、シルビアは溺れ切ってしまう。
「イグッ！　イグゥッ！　おっ！？　おぁあっ！　イグぅううううううっ！」
　おぞましさしか感じない生物によってイカされる。
　理性が残っていれば屈辱と恐怖しか感じない生殖行為に。
　今のシルビアは、この上ない至福感を覚えてしまっていた。
　ドビュッ！　ドブブブッ！　ドブゥウッ！
　子宮口を打つ怒涛の勢いの射精が、少しずつ緩み出す。
「へぁっ……へぁあっ！　あひっ！？　ィンッ！　へぅっ、へふぅぅっ！　おっ！　おっ！　おふゥゥッ！」
　発情した体を包み込む幸福感。
　満たされた悦びの余韻を貪り、また軽く達してしまうシルビア。
「あっ、あひぃっ……あだじぃ……お、おがじくなっぢまっでる……ぅ……ふひっ♪　ひっ！　イグぅうっ！」
　化け物に犯され絶頂してしまう。
　気も狂わんばかりの屈辱を感じながらも、絶頂したままヘラヘラと笑ってしまうシルビア。
　そんなシルビアを見下ろしながら、成体がキキキッと嘲笑うように鳴く。

　体の疼きが止まらなくなり、女芯が熱く潤っていく。
　トプッ、トプッと蜜壺から花蜜が溢れ出る。
　そんな感覚が全身を覆い始めるとジンワリと宇宙服が愛液によって滲み出す。
「ぎ……っ……」
　小さく鳴いた化け物の、ギョロギョロと動く眼が、マヌエラの下腹部へと向けられる。
「んちゅっ、くっ、くぅっ……ふぁっ、ちゅるるぅ……んちゅぅっ……」
　上顎の裏を刺激してくる肉舌を追うように、マヌエラもまた舌を蠢かせる。
　汁まみれの肉舌を舐め上げると、舌先が痺れ、甘い快感が舌全体を覆っていく。「んんぐっ？！　ごっ、ごぶっ！？　うげ…っ……！！」
　ズルリッ、ズルリッと肉舌が食道へと入り込んできた。
　嗚咽感が込み上げ、えづくマヌエラの瞳の縁に涙が浮かぶ。
（うぐっ！？　ごっ、ごぶっ……お、お腹の中に…っ……入ろうとしていりゅ……！？）
　ズルズルと下り落ちてくる肉舌。
　それを吐き出そうとするかのように、喉の筋肉がせり上がる。
　だが、その抵抗を無視して、肉舌は奥へ奥へと埋め込まれてきた。
「ぐ、ぐるじぃ…っ！　こ、呼吸がっ！　がっ！？　うげぇっ！　呼吸が……れきなひぃっ！」
　食道を塞がれてしまうと、唾液を嚥下する事もままならなくなる。
　流し込んでくる唾液が肉舌を伝い、喉へと塗りたくられる。
「うげっ！　げっ、ぐぅっ……ひっ！？　んぐぅっ！」
　唾液を塗りたくられた食道が少しずつ麻痺したように感覚を失っていく。
　ズルリッ、ズルリッと擦れる感覚を覚えろげに感じながら、マヌエラの口の中が燃え立つように熱くなる。
「うぐぅっ！　え゛ぅっ！　え゛ぅっ！　ぐっ！　ぐぶぅぅっ！」
　えづくマヌエラをギョロギョロとした眼が見つめてくる。
　苦悶に顔を歪めるマヌエラ。
　肉舌を動かせば、マヌエラの表情がどう変わるのか。
　それを確かめるかのように――
「ごぶっ！？　ぐっ、ぐげっ！　えっ！　うえぇっ、えぐぅぅっ！」
　喉奥を肉舌が這いあがり、またすぐにお腹の中へと下っていく。
　涙の筋で頬を濡らすマヌエラを見ながら、新種が自らの体をくねらせ始める。
（ふひゅっ、ひゅぅっ、ぁあ……何を……しているの……？）
　いつの間にか、新種の視線が下腹部へと向けられている事にマヌエラが気付く。
　「んぅっ！？　うっ、くふぅぅっ！」
　その視線の先へとマヌエラが瞳を向けると、いつの間にか男根に似た生殖器がビクビクと怒張していた。
（うっ！？　うぁっ！　ぁああああああああっ！　き、気づかれひゃ……っ！）
　眠っていた本能が目覚め、マヌエラが繁殖の為の獲物であるという事に気付いている。
　それを知ったマヌエラが、心の中で恐怖の叫びを上げる。
　だが、痺れっぱなしになている口の中は、肉舌で舐め回され吸われる事を求めてしまう。
　勃起した肉棒がマヌエラの陰部へと押し当てられる。
　それが逃れるだけの力はマヌエラには無い。
　少しずつ肉棒が近づいてくるのを、震えながら見つめ続けてしまう。

　子宮は雄の種を欲して、その入り口を緩めはじめている。
　体は種付けされる事を求めているが、残った理性を総動員させ、最後の一線でギリギリ踏ん張り続ける。
「あ゛ぁあっ！　ひぃっ！　あひぃぃっ！　あ゛ぁあっ！　イク…っ！　イクぅううううっ！」
　体は絶頂する事を止められない。
（だが……っ！　種付けだけはさせないぃっ！　化け物に種付けなど…っ……絶対にさせないぃぃ！）
「イクゥッ♪　イクッ♪　イクぅぅぅっ！」
　紡ぎ出される歓喜の声と心の中の叫び。
　相反する言葉を理性と体で発しながら、私は最後の力を振り絞った。
ドビュルッ！　ドビュゥウウウウウウッ！
「イクイクイクぅーーーーーーーーっ！　あはぁーっ！　はっ、はあっ！　はひぃぃぃいいっ！」
　絶頂の叫びと同時に、腰を前へとずらす。
　抽送を激しくしていた新種が、勢いあまって剛直を膣穴から飛び出させてしまった。
　その瞬間に、生殖器からは一気にドロドロの汁が噴き上がってくる。
（へぁっ！？　ぁあっ！　や、やった…っ！　ひっ！　ひぃんっ！　な、中で…っ！　出させなかった…ぁ！）
　ドブッ、ドブッと噴き上がる熱い汁。
　体中にへばりついてくるおぞましい生物の子種。
　それを中で出させなかった事に、体は不満を訴えるように子宮を疼かせる。
（ぐっ……ひぃぃっ！　くひぃぃっ…た、耐えろっ…耐えなさいっ！　こ、この感覚に溺れるなぁ…っ！）
　精液を噴き出す生殖器を見ているだけで……。
　巨根を子宮へと戻して欲しい。
　そう欲する気持ちが強くなる。
　だが、その衝動に屈してしまえば――
（はぁっ、はぁっ、んぅぅぅっ、溺れてしまう…っ！
　化物チンポに…っ……溺れてしまう……っ！）
　クレアやソワレ、マヌエラを取り戻さなければならない。
　生き残っている部下たちに対する責任が私にはある。
「はぁっ、はぁっ、ぐっ……ひぅっ！？　うぅっ、ぁあっ……イク…ぅっ……」
　絶頂しながらも唇を噛み、生殖器と子種を求める感情を封じ込めていく。
（ふぅっ！　くぅっ！　はぁぁっ、あっ！　イクッ！　イッても良い…っ……でもっ、化け物チンポは欲しがるな……ぁっ！）
　絶頂し続ける体に言い聞かせるように、心の中で何度も叫ぶ。
「ぎぎぃ」
　種付け出来なかった事への不満の鳴き声が耳をついてくる。
　だが、射精の快感に酔っている為なのか、その声は少し弱々しく感じた。
（はぁっ、んぁあっ、い、今なら……っ……）
　まだ射精を続けている肉棒。
　その快感を貪っている今なら、逃れるチャンスかもしれない。
（動けっ！　今がっ……今がチャンスだっ！　動けぇえっ！）
　グッタリと弛緩してしまいそうになる自分の体を叱咤すると、残っていた力を振り絞り、尖った爪の拘束から逃れようと身を捩る。
「あっ……！！！」

　射精が近づいている事を告げるかのように、全身を覆う肉壁の圧迫が強くなる。
　まるで興奮しているかのように、肉壁からはドロドロの汁が溢れ出てきていた。
「うっ！？　うぅっ！　うぁっ！？　こ、この臭いぃぃっ！」
　汁の臭気を吸い込んだだけで、強烈な疼きがソワレを襲ってくる。
「ほ、欲し……ぃ…」
　ポツリと小さくソワレが呟いた。
　その瞬間に、ソワレの中でパンッと感情が弾け飛ぶ。
「欲しいのぉおおおおおおおっ！　受精っ！　受精っ！　種欲しいぃいいいっ！」
　僅かに残っていたソワレの理性を消滅させるだけの効果が、溢れ出る汁から放たれる臭いにこめられていた。
「んっ！　んぁあっ！　あっ！　あぁっ！　あぁあっ！　出してっ！　出してぇっ！　出してぇえっ！」
　自ら精液を欲し、懇願の叫びを上げてしまうソワレ。
　その求めに応じるかのように、肉布団にくるまれた体が強く圧迫される。
「ンガッ！？　がぁああっ！　ぐぎぎぃいいっ！　い、息出来なひぃっ！　れ、れもぉぉっ、イィッ！　イィィッ！　出じでぇええええっ！」
　射精の寸前のように肉壁がギリギリと上半身を圧迫しながら締め上げてくる。
　グチョッと肉壁に体がめり込み、呼吸すらままならなくなる。
　それでも、体を包み込む喜悦は激しく燃え上がり、絶頂へと導いていく。
「ん゛ぉぉっ！　お゛ぉぉーーーーーーーーーっ！」
　プシャァァアアアアアアッ！
　肉壁を振動させる絶叫と共に、ソワレが歓喜の汁をまき散らす。
　ドビュルッ！　ドリュッ！　ドブッ！　ドビュゥッ！
　今、雄の種を受精している。
　その悦びに、歓喜の叫びを上げ続けるソワレ。
「しゅごっ、しゅごぃいっ！　ひっ！　ひぐぅっ！　ぐっ！　んぎィィイッ！
　子宮の中で転がっていた卵を浮き上がらせる程に大量の精液によって子宮の中はパンパンになる。
　ドブッ！　ドプゥッ！　ドブブブッ！
「へぎっ！？　へぎぃぃんっ？！　ま、まだ出りゅぅっ！？　う、うしょぉっ！　まだ出りゅのぉおっ！？」
　子宮を満たしても、なお出し足りないとばかりに、熱い汁は噴き出し続ける。
　子宮内だけでなくい膣道をも満杯にする精液。
　それでもまだ、噴き出す射精の勢いは緩まない。
　妊婦腹に負けない程に大きく膨らんでいくお腹。
「はぐっ！？　んぎぃぃっ、ひっ、ひぎぃぃっ！　おっ！　おっ！　おほォォンッ！　イグぅぅうっ！」
　お腹の中に溜まった精液を、全部ぶちまけたい。
　その衝動が込み上げてくるが、膣穴は触管によって栓をされてしまっている。
　にも関わらず、グイッ、グイッとお腹は圧迫され続ける。
「お゛ぁあっ♪　お゛ぁあっ！　おひぃっ！　い゛ぃっ！　んぎぃぃぃんっ！」
　痛みと快感を交互に感じながら、イキ続けるソワレ。
　こんな悦びをずっと与えてもらえるのであれば……。
　このままでも良い。
　化け物の苗床として生きていっても良い。
　そう思ってしまう程に、ソワレは喜悦に溺れ、自我を崩壊さる寸前にまで達していた。