作品説明
愛する夫を支え続けた武器商人カトレアは、一人の男との出会いをきっかけに少しずつ変わり始める――
信頼、依存、そして喪失が交錯する、もう一つの可能性の物語。
基本CG24枚+テキスト約3万文字にてサークルMokusaがお送りする、初の本格的ノベル作品です。
【導入あらすじ】
――辺境の街。
戦乱の気配からは一歩退いたその場所で、かつて名を馳せた女戦士カトレアは○い息子ラナを抱きながら静かな日々を送っていた。
夫であるオーウェンは冒険者として各地を巡り不在がちではあるものの、その実直な人柄と確かな実力で知られている。
彼の帰還を信じ、家を守り、子を育てる――それが、カトレアにとって疑う余地のない日常だった。
強さと優しさを兼ね備えた、理想の夫婦。
その均衡はあまりにも穏やかで、揺らぐ気配すら微塵もなかった。
……そう、その男が現れるまでは。
ある日、カトレアの前に一人の男が現れる。
ダリウスと名乗るその男は旅の剣士を装いながらも、どこか場違いなほどに落ち着き払っていた。
彼は、カトレアを知っていた。
その名も、その剣も、その生き方も。
だがカトレアにとってダリウスは、ただの通りすがりの男に過ぎなかった。
少なくとも、まだその時までは。
そして静かに、しかし確実に日常の隙間へと入り込むダリウス。
彼の言葉は否定を含まず、同時に決して踏み込みすぎない。
その距離はしかし、いつしか“他人”ではいられない場所まで縮まっていく。
そして、カトレアはまだ知らない。
この出会いが、自らの内に眠っていた“別の在り方”を呼び覚ますものであることを。
一方で遠く離れた地では、オーウェンが剣を振るっていた。
守るべきもののために、正しい選択を重ねながら。
その一つ一つが、どこかで誰かを踏み越えているとも知らずに。
やがて、すべては一つの場所へと収束する。
過去の選択と、現在の欲望と、決して交わらないはずだった二つの正しさが。
そして、その中心に立つのは――
かつて“守られる側”であった、一人の女だった。
■収録内容:基本CG24枚・差分込み合計63枚
ノベル部分:約30,000文字(HTML及びPDFにて閲覧可能)
■参考解像度:XGA準拠(モニタ閲覧サイズ)