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この地を治めるヴァロア公の娘ファナ(以下ファナ姫)に恋した男がいた。
身分違いの恋、しかし順当に手柄を立てていけば身分の差は縮まるはず。
時間はまだある、そうまだ・・・。
だが8月のこと。
「ファナ姫は来春に隣国に嫁ぐことが決まった」
崩れてゆく心のなかでカレイドはファナを掠うことを決めた。
今までに貯めた金で「跳躍」の魔法を闇魔導師の老婆から買った。
一回限りの瞬間移動の魔導。法外な値段も気にはならなかった。
ただ一つの言葉を除いては。
「誘拐はうまくいくじゃろうて。だがの、一月後には勇者がお主らの前に現れるぞよ」
「それで、おれはどうなる?」
「ひっひっ。これ以上の予視は代金に入ってはおらんよ。まあ、高い買い物をしてくれたからの、おまけで助言だけはしてやろうかね」
魔石に向かう老婆。しばらくの沈黙。
「姫さんとうまく付き合うことじゃな。勇者はお主の気持ちなど微塵も汲みやしない。姫さんがどう言うかだけじゃて。ひっひっ・・・それでも買うかね?」
老婆は自明のことを改めて聞いた。
ハネムーンの時間は30日しかない。それを承知の上で姫を掠うのだ。
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