僕は青葉拓海、男子校である「あざみ野学園」に通う2年生で部活は弓道部に所属している。お父さんの仕事の都合で、両親は海外に長期出張になっちゃって……僕はとりあえず、ご近所の宮崎さんの家に居候としてお世話になることになったんだ。
一家を取り仕切る佳乃さんは、僕の所属する弓道部の顧問でもあるんだ。
佳乃さんは、とってもいい人なんだけど……なんというか独特のノリというか、テンションがとっても高いんだ。
佳乃さんは、桃子お姉ちゃん、蘭姉ちゃんという二人の双子の娘が居て、見た目はそっくりなのに性格が正反対という感じなんだ。
でも……蘭姉ちゃんはやたら僕をからかうし、桃子お姉ちゃんはとにかく過保護だし……なんというか極端なんだよね。
それに、実は僕の学校の担任の先生、鷺沼先生もここに住んで居るんだ。
鷺沼先生は佳乃さんの妹で、もう結婚して○○も居るんだけど……今は別居中で愛娘であるちなみちゃんを連れてここに住んでいるらしいんだ。
そういうわけで、女ばかりだった宮崎家は僕を大歓迎してくれた。
でも……何となく自覚してたけど、やっぱり僕が年下で童顔で女顔だからだろうか。
宮崎家のお姉さん達はみ〜んなあられもない恰好で家の中をウロウロしたり、僕と一緒にお風呂に入ろうとしたり……なんて無防備なんだ!?
おまけに……みんな僕が童貞で彼女がいないって聞いた途端、妖しい表情をするのはなんでなの!?
そんなお姉さん達との一つ屋根の下の同居生活に僕は……ちょっと不安と期待が入り交じってしまうのだった。