俺は大島怜二、今年から3年生になったいわゆるフツーの学生だ。
しかし……こんな俺にもちょっと悩みがある。
と言うのも、普段決して女っ気が無い生活を送っていないにも関わらず、まったく彼女が出来ない事だ。
あっさり誕生日を迎えてしまい、今年も寂しい独り身の誕生会を予感していたのだが……その日、仕事三昧で滅多に帰ってこない親父が「パーティーをやる」と息巻き、無理矢理俺を参加させたのだ。
……参加メンバーは幼馴染の葉月と、その姉で俺たちの担任でもある双葉先生。
それから親父の今は亡き親友という人の娘で、ウチの養女であるちひろちゃん。
そして従姉の未緒姉と、親父の部下で昔から俺の面倒を見てくれていた頼子さんの5人だ。
……そう、特に葉月は学校で、ちひろちゃんはバイト先で、そして未緒姉は学生会で俺のガールハントを邪魔する確信犯達なのだった!?
すっかりふてくされた俺だったが、女のコ達は何故か嬉しそうだ。
そしてその理由は……親父の何気ない宣言……
「じゃあ、今日から葉月ちゃん、ちひろちゃん、未緒ちゃんは、怜二の嫁ってコトになったから」
………………なにぃ!?
し、しかし日本の法律は一人しか結婚出来ないんじゃぁ……それを言い出した俺に、親父は「確かに籍は一人しか入れん。が、愛人……昔で言うところの「側室」ならOKだろ?」……なーんて言ってるし。
結局、女のコ達はそれに同意するも……全員が全員、「私が本妻に!!」なんて目でお互いを牽制してるし……
……しかしそれは、3人娘が繰り広げる激しい本妻争いの、ほんの幕開けだったのだ。
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