俺は良司、アルバイトに励む勤労学生だ。
まぁ、勤労と言ってもたいした物がないこの田舎町。
俺の母親がキャディーをやっているこの『森山カントリークラブ』のクラブハウスで、ウエイターをやっているのだ。
幼馴染の綾乃も一緒のレストランでウエイトレスをしているので、なにかと口うるさいのが煩わしくあるが……まぁ、概ね問題もなく、毎日を送っていた……が!?
破局(?)はいきなりやって来た。
この不景気でカントリークラブは倒産の危機にあるというのだ。
オーナーの森山氏はすまなそうに頭を下げてくれたが……所詮いちアルバイトの俺たちにはなにも出来ないんだろうか?
その時、森山氏の一人娘で有名なお嬢様学校に通っている麗美さんが現れ、なんとかこのカントリークラブを守りたいと言い出した。
そんなおり、森山氏の古い友人で自称『英国紳士』のお客さんが現れた。
俺たちに、カントリークラブを救う良い手段──下着姿でウエイトレスをやれと言いだしたのだ!?
なんでも英国を初めとした海外では、下着姿に着飾った女性達がウエイトレスのサービスをする事自体、そう珍しい事ではないらしい。
しかし、いくらお触りやエッチなサービスが無いとはいえ、下着姿とは……俺がそう悩んでいるうちに、麗美お嬢さんや綾乃までが「やる!」と言いだしたのだ!?
それから、オープンまでの数日間、準備&高級ウエイトレスとしてのレッスンのために、マネージャーがやってきた。
その人は妙齢の女性で可奈子さんといい、なんでも何軒もの高級レストランのアドバイザーをしてきた人らしい。
そして彼女が用意したコスチュームとは……やはりというか当然、ゴージャスながらも肌も露わなランジェリーだった。
結局俺もウエイターとして残る事になったが……ひょっとしたら、ここは天国なんじゃないかと思えてならなかった。