ここは、電気などが発明されてなく、蒸気機関に動力を得ていた時代。照明は勿論ろうそくやランプなどとなります。世界は、高度経済成長期にさしかかった頃。まだ貧富の差が激しかった時代の話です。
主人公の暮らす街は、世界の中でも貧富の差が激しく、身売り、人身売買などがいまだにまかり通っていました。主人公は、国元を離れた大学へ通っていますが、春休みを利用して1年ぶりに里帰りをしました。
主人公の家は、この町一番の富豪ですので、メイド達が働いています。久しぶりに会ったメイドや初めて会うメイドなどと新鮮な生活を送り、つい懐かしさから、物置を引っ掻き回して、昔のアルバムや○○の頃に使っていたおもちゃなどのがらくたをあさっていました。
その時、物置の奥から見た事も無いような日記帳らしき物が出てきます。主人公は好奇心からそれを開いてしまいました。それは、主人公の母親の日記だったのです。しかし、それを読み進めていくうちに、主人公はある文面に目を留めます。「明日こそあの人に問い詰めてみよう、もし私の考えが当たっていたら、こんな事はもう止めてもらうように申し出てみる事にする。こんな事を続けさせていい筈が無い・・・」