ハラマセテ人妻

■蝦原　倖（えびはら　さち）

高慢セレブ気取り女

夫：蝦原直人
主人公の勤めるＩＴ系の企業・ソフトドアの社長。
学生時代にモデルのアルバイトで稼いだ資金を元手として、２５歳の時に会社を設立。
それからわずか１０年弱で、会社は株式上場を果たし、目下業界を躍進中。
やり手だが善人。

背景
平凡な家庭に生まれるが、非凡な容姿を持っていたがために、女王のように振舞うことを当然と思い、また強い上昇志向を身に付けた。
世界は自分を中心に回っている。そう確信している。

性格
キリリときつい目つきと顔立ちにたがわず、高慢で高飛車な女。
努力と狡猾さが実り、晴れて社長婦人の座につくも、仕事は続けている。
興味があるのは、自己実現と自分の容姿。
自分の思い通りにならないことが嫌い。

■七飯　玖玲亜（なない　くれあ）

熟れた本物のセレブ

夫：七飯賢悟。若い三代目代議士。
与党内にクリーンな風を送る議員として、マスコミからも注目されている。若手代議士。

背景
名士の家に長女として生まれ、幼稚園から大学までを有名私立校ですごした。
茶道華道からテーブルマナーや芸術鑑賞まで、セレブのたしなみは一通りこなす才女でもある。

見合い結婚だが、賢悟とは温かな愛情で結ばれている。

性格
内助の功の担い手として育てられ、今では代議士である夫を支えている。
人並みに現代的ではあるが、自分の人生になんの疑いも不安も持っていない。
「良家の才女」。その額面どおりの女性。

■米谷　つぐみ（まいや　つぐみ）

主人公とは幼馴染の、幸せな家庭に憧れる女

夫：上野祐樹
さわやかな青年。主人公の会社の得意先。
急成長中のＩＴ企業で、役員を務めている。
度を過ぎていい人であるが、決して間抜けではない。

つぐみとは、兄妹のような夫婦関係。

背景
主人公の幼馴染。主人公はひそかに想いを寄せており、つぐみのために走りまわされることもしばしばだった。

だがつぐみはその性格から、主人公の好意を当然と思っており、主人公の努力は水泡に帰した。

性格
明朗快活だが、いつまでもあどけなさの残る、かわいい顔と、
それとは不相応に育ったボディのために、常に周囲からちやほやされてきた。
そのため、自分が優遇されることを当然と思っており、自分の希望が適えられないときには、、それは相手の狭量さや手際の悪さが原因であると決めつけてしまう。

幸せで暖かい家庭が夢だと簡単に口にし、その反面、そういったものを目指さない人間は、社会の寄生虫ぐらいに思っている。