主人公は叔父が管理職についている団地の、管理人代行を引き受ける事になった。 最初は渋々だった主人公も団地に住む女性達を見て、俄然やる気を起こす。 ただそのやる気は女性達をいかにして自分のモノにするかという歪んだ方向に向けられるのだった。
■蓮見 志津音(はすみ しずね) 団地に住んでる未亡人。 元々は名家の嫁だったが、夫を事故で亡くした上にその時のショックでお腹の中にいた子供まで流産してしまっている。 その所為で嫁ぎ先から疎まれてしまい、半ば家を追い出される様にしてこの団地に引っ越してきた。 今も死んだ夫を想い続けている。 旧姓は藤沢。
■弓倉 梢子(ゆみくら しょうこ) 団地に住んでいる人妻。 夫との仲も円満の典型的な家庭の主婦だが、実は夜の生活の面では少々物足りなさを感じてしまっている。 それというのも、今の夫と知り合う前に主人公と付き合っていた過去があり、その時に散々主人公に調教されてしまっているからである。 夫を心から愛しているにもかかわらず、不満を覚えてしまう自分自身にジレンマを感じている。 旧姓は泉野。
■水島 理沙(みずしま りさ) 団地に住んでいる仕事一辺倒のキャリアウーマン。 夫とは別居中で、娘の沙耶歌と二人暮し。 かなり勝気な性格をしており、別居をするに至った理由もその辺りにある。 意見の食い違いで他人と衝突する事も多く、職場でも敬遠されがちだが、仕事の業績はトップクラス。 旧姓は河村。
■水島 沙耶歌(みずしま さやか) 理沙の娘。 表向きは真面目な優等生を演じているが、本性は結構したたかな少女。 母親である理沙との仲はあまり良い方でなく、家庭内では頻発に言い合いを繰り返している。 人を見る目もそれなりで、最初猫をかぶっている主人公の本性に真っ先に気が付く。
■浦澤 結衣(うらさわ ゆい) 団地に住んでいる人妻。 単身赴任で何年も家を空けている夫に代わって、幼い息子と家を守っている。 普段は余り表に出さない様に努めているものの、やはり時折隠せない寂しさがその顔に滲んでいる事がある。 それを忘れる為か、息子を少し溺愛しすぎているきらいがある。 旧姓は高科(たかしな)。
■高城 摩夜(たかぎ まや) 団地に住んでいる素性のはっきりしない女性。 一応結婚しているらしいが、あくまで自称であり、誰も亭主の姿をを見た事が無い。 言動もいささか妙で、会話が噛み合わない事もしばしば。 夜な夜な出歩いている事が多く、悪い噂も少なからずあるが、本人はまったく気にしていない。 旧姓は皇(すめらぎ)。