時は未来……無限に広がる大宇宙。(笑)
人類は外宇宙の侵略軍から艦隊規模の攻撃を受け、一時は壊滅の危機に瀕していた。
だが、当時の女帝的な人物の神懸かり的な託宣によって、すでに絶望していた人類は最後の力を振り絞る勇気を手に入れた。
接収した侵略軍の攻撃兵器の研究や、一丸と化した人類の最終兵器の投入によって戦況は好転。
やがて侵略軍の危機は去り、地球は救われたのだった。
そして人類は世界を統合し、統一宇宙軍によって今も概ね平和が維持されていた。
時の女帝はその後も「星読み様」として代々託宣を行い、象徴として奉り上げられてきた。
戦争時のテクノロジー発展の副産物として宇宙開発は着々と進み、今や人類はたの星々への移民を進めていたのだった。
しかし、辺境宇宙ではいまだに残された侵略軍の破壊兵器との小競り合いがあり、世界の軍への強力は惜しみないものへとなって行った。
そして、戦争当初から活躍してきた前線の将軍達が、各惑星へと移民の警護を兼ねて移り住んでいった。
軍部=貴族化して行く形態となったが、文字通り外的から自分たちを守ってくれるので、領民達も概ねそれを受け入れている。
人々の生活は軍と共にあり、少年少女が士官学校へ進む事がさほど珍しくない昨今である。
侵略軍とのファーストコンタクトから数百年経った今、地球は概ね平和だった……