主人公の名前は“犬”。
仮の名ではなく、親が付けた、ただひとつの名前だ。
“犬”は幼少のみぎり、「人でなし」の実の父親に捨てられた。
そして同じく人でなしの親に拾われ、酷い○待を受けて育った。
“犬”と名付けたのも、育ての親だった。
歪みきった心の持ち主に成長した“犬”は、自分の境涯を呪い、自分を捨てた実の父への復讐を誓う。
家を飛び出し、暴行と窃盗を繰り返し日本中を放浪する“犬”。
ある日、レ××の現場を一人の少女に目撃されるが、翌日、彼女が残した定期からヤサを探り当てる。
だが彼はその家の長男“義明”に、あっさりのされてしまう。
その男、義明は“犬”と顔がウリふたつ。
詳しく話を聞いてみると、義明は“犬”と実の兄弟であり、彼らの父親はすでに鬼籍に入っていることが判明した。
人生の目的がなくなり、茫然自失の“犬”。
そんな“犬”を見かねた義明は、“犬”を暫くの間匿うことを提案する。
“犬”は義明の家族の女性三人を観察した後、父親に向けられなかった復讐を、この家族で果たすことを考えつく。
しかし、油断していたとはいえ自分を簡単にのしてしまった義明のこともあり、暫くは居候しながら様子を見ることにした……。
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