俺の名前は、『神岐 将臣』(かみき まさおみ)。
都心近くの住宅街『桃陽町』に住んでいる。
家族構成は、両親健在、ちょっとやかましい妹がひとり。至って普通。
――だった、最近までは。
その日、うちの父親が女のコを連れてきた。
「妹だよ〜!」
はぁ!? 名前は『神岐 雪来』(かみき せつら)。
俺にとっても遠縁にあたる、物静かで大人びた女のコ。
さらにもう一人、うちの父親が女のコを連れてきた。
「妹だよ〜!」
またか!? 名前は『神岐 みあ』(かみき みあ)。旧姓は桂木(かつらぎ)。
身寄りがなくて、うちで引き取ることにした。元気でちょっと今時な感じの女のコ。
それどころか、また一人、「妹だよ〜!」
って、智恵理じゃないか!? 『笠原 智恵理』(かさはら ちえり)、俺の幼なじみで、事故で両親をなくしてる。
俺の両親が何かと面倒を見てたんだけど……。
この三人に、○○っぽくていつもはしゃいでる俺の妹『神岐 すずめ』(かみき すずめ)を加えて合計四人。
いきなり俺は、四人の女のコの『お兄ちゃん』になってしまったんだ……。
それもまた、みんながみんな可愛い子ばっかりで。
こんな子たちと一つ屋根の下? どうなるんだ!?
でも、そんな女のコたちにも、様々な『訳』があった。
いろいろな過去、事情、思いを抱えていた俺の『妹』たち……。
俺は、そんなみんなと暮らしているうちに、いろいろなことを知って、いろいろなことを考え、いろいろなことを思う……。
そして、俺はいつしか、彼女たちに惹かれてもいくことになった。
それは、俺の、ちょっと遅い――でも確かな、『思春期』だったんだ。
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