魔術師の家系に生まれた水無月美沙緒と桐原夏姫。
元々は仲の良い姉妹だったが、両親の離婚で別々に暮らす2人。
父親の下に残った美沙緒は魔術師になるべく厳しい修行に明け暮れているが、魔術師の才能は夏姫の方が遥かに優れていた。
父親に認められたくて思い詰め、○待の様な修行に耐えふさぎ込んで行く美沙緒を見かねた夏姫が「水無月の家系を継ぐ」と言出してから2人の関係はぎくしゃくする事となる。
毎週行われる魔術儀式の試験で差が開く一方の美沙緒。
学園に転校してくる美少女、高岡幻夢。
人間ならざる彼女だが度重なる失敗で魔力を失った為に地脈のあるこの地で休息しに来ていた。魔術師の家系の美沙緒は彼女の正体に気が付くが害の無い内は不干渉なのがこの世界の不文律だった。互いに気が付いては居るが黙殺する。
やがて、「試験」が始まる事で魔術の才能の無さに悩む美沙緒に、「私が魔女になる修行を『指導』して上げましょうか?」と幻夢が持ちかける。
「使い魔」の卵を渡され、自分の魔力で孵すと魔力を強化してくれるという。
その代償として自分を生贄に捧げる必要があるが、と。
悩んだ既に美沙緒は儀式を行う。
急激に魔力が成長した姉が、何かに取り憑かれた様子なのに驚く美沙緒。思いつくのは幻夢との『契約』位だが、父はどんな手段であろうと能力が優れていれば構わないと言い放つ。このままでは美沙緒の精神が保たない、自分が能力で勝たねばならないと思い詰めた夏姫もまた、幻夢の魔の手に落ちる事になる。