美術特待生として撫子学園に入学した主人公“小松原亮”。彼は前年度の桜花賞で最年少入選(佳作)を果たしたほどの実力者だ。
そんな亮は、とある事情から入学と同時に幼馴染の“青桐ことの”の家に居候していた。姉弟同然に育った二人は、学園でも同じ美術部所属。亮は天然でゆっくりした性格のことのをフォローしながら、刺激の多い撫子の美術部で制作に励んでいた。
そうして半年が過ぎ……季節は秋。文化祭のあるこの時期は美術部も忙しくなる。さらに今年は「撫子芸術祭」という撫子学園の各姉妹校と合同で開催する一大イベントも控えており、いつも以上に部は沸き立っていた。
当然のように亮は美術部のエースとして、撫子本校の代表に選ばれた。だが、彼には深刻な悩みがあった。それは「人物が描けない」ことだった。彼はモチーフに人が入ると作品制作に集中することができないのだ。
撫子入学以前から抱えていたその悩みは、絵を目指すきっかけとなった“麻生大輔”の母校である撫子学園入っても解決されることはなく、亮の制作を行き詰まらせることになる。
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