上宮涼太は、大手下着メーカー『デジール』のブラジャー課に務める入社4年目のサラリーマン。仕事はブラジャーの企画開発。まだチームリーダーとして企画に参加したことはない。
ある日、涼太はブラジャー課の美人課長、鷹美彩華(たかみ・あやか)から思いがけない誘いを受ける。
「あなた。Jカップのブラを、つくってみない?」
生まれて初めてのチームリーダーとしての仕事。興奮を覚える涼太だが、Jカップは日本では超希少なサイズ。正直、あまり需要の見込める市場ではない。
「断っておくけど、リサーチ代は出ないわよ。だってそうでしょ? せいぜい1万〜2万人ほどのマーケットに、調査費用なんか出せると思う?」
「主力商品じゃないの。それほど収益が見込めないものに、お金を費やすわけにはいかないの」
なかなか世間と美人課長は冷たいじゃないか。
ただし、助手は1人、つけてくれると言う。
案内された会議室で待っていたのは――
――涼太の片思いの人にして、去年友人と結婚して人妻となった、豊條詩織だった。
彼女が選ばれたのは、元デジールの社員だったからだけではない。詩織は、規格外のバストの持ち主だったのだ。
トップ108.1cm
アンダー72.5cm
標高35.6cm
圧巻のKカップ――。
試着の相手としては、まさにうってつけ。そして欲情の相手としても――。
憧れの爆乳人妻のためにブラジャーをつくれる。
自分がつくったブラジャーを着けてもらえる。
もしかしてブラフィッティングもできるかも……そしてそのまま、人妻の胸を……。
こんなチャンス、めったにないかもしれない。
思慕と欲情に、涼太は興奮を覚えるのだった。