広漠とひろがる星空と砂漠の遥か異境――
1000年の眠りから覚めた都市で始まる不思議な夜想譚
遙かな異境の果て。
青空と星空の下に在る砂漠都市──
そこは、“アデプト”と呼ばれる屈強な若者以外は外に出ることを許されない、
広大な砂漠の中央に位置する巨大都市。
1000年の長きに渡り、ドーム状の“大天蓋”で空を多い隠してきた、
しかし現在では青空と星空とに見守られる都市“ヴァルーシア”。
都市は姿を変えつつあった。
“大天蓋”に守られながら、外を恐れて暮らしてきたはずの民は、列強からの異邦人や、
大陸の北部および東部から訪れる異業種たちと交わりながら、1000年の慣習の揺らぎと歪みを感じ──。
“アデプト”たちは都市外の遺跡を探索し、
“ホラー”と呼ばれる妖物と戦いつつ残された秘宝の回収を続ける……。
都市には列強の民がもたらした“機関”が豊さと繁栄をもたらしていた。
しかしここ半年ほど前より、
“ホラー”が都市内に出現しはじめた。
かつての“大天蓋”にも届きそうなほどの巨躯を備えた、超大な“ホラー”が──。
さらには、そのホラーを一撃で打ち倒す謎の巨像も出現。
計り知れない脅威に……人々は怯えていた。そして、或る星空の夜に。
ひとりの少年が輝くものを目にして、ひとりの青年が愛するものを知って、
ひとりの娘が星空の意味に触れ、ひとりの刺客が後悔の涙を流して。
やがて、ひとりの歌姫が、旋律と共に物語を紡ぎ出す──
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