小説のようなタイトル・朱色の花を緻密かつ精巧に描写している表紙
さらに花の上に横たわる主人公の表情が悲壮感を醸し出していて秀逸。
ストーリー構成は現在と過去の回想を絶妙な間で織り交ぜながら最後は
モヤッとした終わり方をしたので続きが非常に気になります。
キャラクターの喜怒哀楽が多彩に表現されていて雄吾が芥山と遭遇し
会話する芥山・雄吾側で前面/背面が交互に描写されている所は
2人の関係性を的確に表現し2人の対照的な表情が真に迫っていてよかった。
エロシーンでの芥山を求め犯され壊れていく雄吾、その姿を目の当たりにして恐怖し
涙する春人を見ているととても切なくて悲しい
ラストの花が散るコマは主人公が孤独になることの比喩表現をしていて素晴らしかった。
最後に花と日差しのコントラストが美しく癒されるシーンのカラー原画が観たかったです。