北稜学園付属校へ通う榊宏(主人公)と、幼馴染の双子の姉妹・沙希と沙耶。
ずっと変わることのなかった三人の関係は、とある出来事から大きく変化していく
【柚月沙耶編】――はじまりは、大切な人を失った時――
宏と沙耶。
互いに想い続けてきた二人は遂に結ばれ、甘く幸せな毎日を過ごしていた。
しかし、その日常は前触れもなく、あっさりと終わってしまう。それは……。
【山吹美幸編】――悩み、苦しみ、そして美幸が辿り着いたのは――
想いを寄せあう正人と美幸。
互いの気持ちを確かめ合った二人の想いは、確かな形となって実を結ぼうとしていた。
そんなある日、美幸の心にとある影が射し始め……。
【小田巻雛編】――雛の母親からの一本の電話が、物語を紡ぎだす――
“喫茶ハカランダ”でバイトに励む学生・京次は、後輩・雛に振り回されつつも、楽しく幸せな日々を送っていた。
だが、バイト先に入った一本の電話で……
【姫萩はるな編】――大切な人を失う代わりに、出会った運命――
剣道部期待のホープ・萩原睦月と、モデルをしている校内の有名人・姫萩はるか。接点がなく、言葉すら交わしたことのない二人だったが……。
【柚月沙希編】――そこに奇跡は無い。けれど希望は在る――
沙耶の死。
それは残された二人の心に暗い影を落とす。
大きく変わってしまった日常。
それでも進んでいく季節。
二度と戻らない三人で過ごした日々を思いながら、沙希は……。