迷宮の建設や修復、築城などを得意とする魔法使い『鍛梁師(たんりょうし)』のアヴァロはいつか自分の工房を持つという夢を持っていた。
その夢を叶える為、資金稼ぎの一環として旅先のインフルース王国にて遺跡調査の仕事を受けるが、運悪く崩落事故に巻き込まれてしまう。
そして迷い込んだ先にて魔石の中で眠っている女のコフィアと出会った。
目を覚ましたフィアは、自身の記憶はないが神様であることは間違いないと語る。続けて神の能力として遺跡全体を動かすことが可能であり、どうしても立ち入りが禁止されている王国の聖地『神響の霞廊(しんきょうのさんろ)』へ行かなければならないという目的を示す。
信じられないことばかりを話すフィアは、遺跡を工房として好きに扱って構わないから一緒に目的地へ向かって欲しいと、畳みかけるように誘いをかける。
いぶかしみつつも条件を飲んだアヴァロは自称女神の使徒となり、移動可能な遺跡を工房として盛り立てながら北上する。
やがて『グアラクーナ城砦』の噂は国内に知れ渡り、価値あるものや危険なものとして付け狙う者と戦いながら、アヴァロは女神の記憶にまつわる真実を探っていく。
縁結びの女神と共に『絆を紡ぐ物語』が始まりを告げる……。
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音声 | ○ | アニメ | |
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シーン回想 | ○ | CG回想 | ○ |
▼“神を覚醒させた鍛梁師”アヴァロ Avaro
『悪いが城砦は渡せない。これはフィアの物で、もう俺の工房でもある』
種族:ハーフエルフ/出身不確定(仕事を求めて旅を続けていた)
職業:鍛梁師(たんりょうし)
武器:機軸鎚(きじくつい、大型工具兼機械ハンマー)
能力:探索解除スキルや機軸鎚の限界突破技を有する前衛型魔術師
他国から仕事を探してインフルース王国に流れてきたハーフエルフの鍛梁師。
勝ち気でぶっきらぼうだが面倒見がよく、頼られると応えたくなる兄貴肌の性格。一度宣言したことは必ずやり遂げる強い意志を持ち、仕事に対しては真面目でこだわりを見せる。いざ作業を始めると、時間も忘れて没頭してしまう癖も。
幼い頃は種族的なことも相まって他人と少し距離を取っていたが、物造りの職に就いてからは人と関わることに積極的になった。自分の作ったもので他者が喜ぶ光景を好んでおり、職人として金銭のやり取りには厳しい面を持つが、困っている相手には無償でも助けたくなる人情に厚いところもある。
自nnn分の工房を持つという夢を叶えるため継続的に稼げる場所を求め様々な国を渡っている。インフルース王国に渡って来たあと、資金稼ぎの一環として遺跡調査の仕事を受けた。
▼“縁結びの女神” フィア fia
『私一人じゃきっとできなかった。力を貸してくれてありがとう。私もアヴァロをいっぱい笑顔にできるよう頑張るからね!』
種族:自称現神(うつつかみ)/記憶を失ったため出生不明
職業:天縁神(てんえんしん)、縁結びの女神
武器:弓
能力:回復と遠距離の支援型、および城砦の『結陣』効果と結騎の配下
インフルース王国の遺跡内部にて眠っていた記憶のない自称『縁結びの神』。
自身を眠りから起こしたアヴァロに深い愛情を注いでおり、なんとか気を引こうと必死に行動する。神としての性質から他者との繋がりを尊び、みんなが笑顔でいること好む。
いつも明るく元気で前向きであり、素直で感情表現豊か。勢いのみの会話が多く、すぐに他者を信じてしまう純粋な面が目立つが、同時に清濁併せ呑む度量の大きさを持つ。
理由は分からないがインフルース王国の国教、フィユシア教の聖地である『神響の霞廊』へ行かなければならないと強い意思を見せ、自身の身体でもあるグアラクーナ城砦を工房にしていいという条件を元に、アヴァロと使徒の契約を結び目的地へ向かう為の協力関係となる。
▼“竜鰐騎士団”キスニル・カグリ Kisnil Kagri
『我らの背後には民がいる。我らの勇姿は民が見ている。我らの勇猛さを民が誇らしく語れるよう奮迅せよ!』
種族:人間族/南方諸国(メンテキア守護国)
職業:インフルース竜鰐騎士団、三等客将
武器:刀剣
能力:指揮効果と対ボス能力に対応する前衛型騎士
仕えるべき主を探してインフルース王国へ渡ってきた流浪の剣士。
ギルシュ・ルースを団長に据える『竜鰐(りゅうがく)騎士団』三等客将の任に就いており、遺跡調査の監督役を務める。
生真面目で実直な性格であり、言動は厳しいが根は心優しく、困っている人がいると身体が勝手に助けに入る。また仕事の時間と私生活をはっきり区別する潔さを持つ。
遺跡調査の際、崩落に巻き込まれたことにより、作業員であるアヴァロと生き別れてしまう。監督役の責任を果たそうと、無事を確かめる為に兵を率いて遺跡へ向かう。
▼“獣人の狩猟屋”イオル Iol
『食べることは、命を奪うことと同じ。敬意を払って美味しく食べてあげなくちゃいけない。料理は、真剣勝負』
種族:猫獣人族/インフルース西辺境の天枯断層(獣斥の谷)
職業:狩猟屋
武器:骨斬包(こつざんぽう)
特技:俊敏性を活かした移動、回避、痛打に優れた遊撃型
獣人族の身体能力を生かし身の丈より大きな剣を振るう暗殺者。
幼い頃に両親を魔物被害で亡くし、その時から故郷に頼ることを良しとせず、生まれ育った里を飛び出して一人で生きてきた。弱肉強食の倫理を身に付けており、生きる為に他者を殺めるということを自然の摂理として捉えている。
普段は言葉少なく物静かであり、話す言葉も短い。一人で過ごした期間が長い為か、他者に甘えることを苦手としている。生きる為にと覚えた料理が得意だが、調理中は人格が変わってしまう。
旅の途中でインフルース王国へ渡ってきたミケユと出会い、意気投合してからは家族のように大切に想っており、ミケユの幸福を中心に考え行動するようになる。
▼“雪だるまを連れた獣人”ミケユ Micheju
『よろしくお願いします! もっともっと、魔法を上手に使えるようになっていきたいと思います』
種族:猫獣人族/大陸北方諸国周辺にある霜籠の里
職業:魔術師(を目指して最近魔法書が手に入ったとか入らないとか)
武器:魔法書
能力:氷結系魔法と水歩行に加えた謎の雪だるま効果
自分の可能性を信じ、故郷を飛び出して魔術師を目指す獣人の女の子。
インフルース王国へ辿り着いたとき魔物に襲われ、その際イオルに助けられてから家族として共に暮らしてきた。二人で安定した生活をする為に職を探しているが、なかなか定職に付けず金銭面で苦労している。
成長することに前向きであり、また地道な努力も苦にならない頑張り屋。性格は礼儀正しくしっかり者、目上の立場にはきちんと敬語を使う。常に側にいる雪だるまは意識せずに魔力で作り出したもので、氷魔法に大きな適正を持つ。
イオルに憧れており、イオルが誇らしく感じられる自分になろうと日々努力している。
▼“双盾姫”リシュエンツェーリ・ラウロソ Lishenntser Lauros
『将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、ですわ。城砦を手にするならば、動かす者ではなくそれを管理する者を我が手に収めればいい』
種族:人間族/サンタシィ・エイフ連合(ラウロソ領)
職業:ラウロソ領主・双盾姫
武器:双盾
能力:重装甲による単騎防衛および自身中心型の爆発神聖魔術
インフルース王国の西に隣接するラウロソ領の領主。
大胆不敵、豪放磊落でありながら、物事をきっちりと見定め最良と思える行動を冷静に行える実行能力を持つ。人の上に立つ者として教育を受けており、持てる者の義務を強く意識している。魔力消費量の高さからなのか、人より多く食べる大食漢。
細かな所作や物腰が優雅であり、見目麗しく不得意な項目もなく万事に秀でている。だが本人気質ゆえかそういった面を魅力として映すのではなく、周囲が親しみやすいよう自然体に振る舞う。
フィユシア教の敬遠な信徒であり、自らが正統な後継者と信じ将来的にインフルース王国を打倒し統一を目指す野心家である。グアラクーナ城砦の噂を聞きつけ、我がものにしようと乗り込んでいく。
▼“霊洩れの操霊師”ロズリーヌ・フラン Roselyne Fran
『私は領内に惑う可哀相な霊と遊ぶ『霊洩れの途』の管理人。その役目をまっとうし、許されぬと知りながら<希,こいねが>うただの<咎人,とがびと>……』
※霊洩れの途=たまもれのみち 咎人=とがびと
種族:???/インフルース国内にある霊洩れの途
職業:操霊師
武器:人形
特技:壁転移や霊体の捕縛と召喚、多彩な魔術
インフルース周辺の魂が一時的に集まる地域を管理している魔術師。
霊体を操る魔術に長けており、迷いのある霊魂を諭したり、本来いるべき場所への誘導や霊を喰う者の駆除をインフルース王国からの依頼を行う。
上流階級で育ったと感じさせる気品さがあり、言葉遣いも上品。だが感情が表情に表れにくく、悩みや事情を自分で溜め込んでしまう癖がある。許可なく外出ができない身の上であり、他者との触れ合いややり取りに慣れていない。
王国史には、大量の霊体を操り戦場で猛威を振るう操霊師の姿が記録されており、遡れば百年以上前のものもあるという話だが、真実か定かではない。
▼“水闘獣の針団”ディートヘルム Diethelm Konig
『お前はまだふらふらと国を渡り歩いているのか? いや、前より随分といい顔になりやがった。ようやく自分の居場所を見つけたんだな。工房も、家族もだ』
種族:人間族/インフルース王国
職業:水闘獣の針団長、鍛梁師
武器:機軸弩(きじくど)
能力:精密射撃と超長距離攻撃、機軸弩の限界突破技
※水闘獣の針団=すいとうじゅうのしんだん
インフルース王国を拠点に活動する『水闘獣の針団』を率いる団長。
幾多の職人を従えて辺境の村々を回り、生活基盤を安定させる公共施設の建設や、経年劣化や壊れてしまった設備の修復などを生業にしている。
アヴァロとは他国で一時期共に仕事をしていた過去があり、その際に測量や土地調査のノウハウを教えた。代わりにアヴァロから機軸武器の作成法や整備法を伝授され、その時期から『機軸弩』という武器を扱うようになる。
仲間や家族を守る為にいつも厳しい態度を崩さず、自身が見守り助けようと心掛けている。集団を率いる為に金勘定にも厳格な面を持つ。
故郷や頼るべき親のいないアヴァロの状況を案じていた。
▼“軍神の第六位天使”ミクシュアナ Mikschana
『これは遥か神代の時代、古神との戦いに打ち勝った世界の支配者たる現神が意見を合わせ定めたもの。破ることなど敵わない、絶対不変の規定です』
『結論から先に述べましょう。グアラクーナ城砦を放棄してください』
種族:天使階級第六位(パワーズ)
職業:マーズテリア神殿所属、征炎衆
武器:槍
能力:飛行型、攻撃系や結界系の神聖魔術
マーズテリア神殿からの任で、インフルース王国へ派遣されてきた階級第六位の天使。
フィアスピア地方の駐屯地に兵を率いて滞在し王国の様々な調査をしており、隣国との国力に偏りが出ないよう均衡を保つ役割を担う。
実力は高いが若くして上役を任せられたことで、その立場に見合うよう態度や口調を気を付けている。たまに素が出てしまい誤魔化す様子も。
聖地として立ち入りを禁じている『神響の霞廊』の調査を主目的としているが、グアラクーナ城砦の存在を知り、調査を進めていく上で排除しなければいけないと判断する。
▼“故郷を追われた巫童”カトリト Katlit
『わ、わたしは、竜族の誇りを示さないといけないんです……とと様に成長した姿を見せたいんです……!』
種族:竜族(雷府竜)/雷府の雲海
職業:巫童、竜巫女
武器:投擲具(チャクラ)
能力:(もしかしたら)身体成長および成竜化(……うん、もしかしたら)
インフルース王国に伝わる神話で、フィユシア神と共にある現神を救ったと描かれる偉大なる竜族の末裔だが、身体が弱く幼さゆえかまだ竜化はできていない。
父親を亡くしており、竜族の棲む里に帰ることができない事情があるという。
気が小さく、相手に対して強気に出ることがない。性格は心優しく、他者と争うことを苦手としている。
▼“インフルース王国第三王子”ギルシュ・ルース Girsh Luce
『見よ、民の脅え逃げ惑う姿を! 聞き逃すな、民が泣き叫ぶ恐怖の声を! 竜鰐騎士団に告げる――これ以上の被害を受ける前に、全ての兵力をもって城砦を制圧しろ!』
種族:人間族/インフルース王国
職業:インフルース第三王子、竜鰐騎士団長
武器:双剣
能力:多段高速技、騎士団の統率と策略
インフルース王国の第三王子であり、遺跡調査を命じた本人ということで、より強くグアラクーナ城砦に執着している。
冷酷で残忍であり、他者をただの駒としか認識していない。他人を役に立つかどうかで判断し、利用価値のない者は切り捨てる容赦のなさを持つ。相手をじわじわと追い詰めることを好んでおり、一方的に責め立てるよう有利な条件を作る為の努力を惜しまない。
統治者としての能力は高く、常に効率化を図ろうとする姿勢は民から評判がよく、また自身が団長を務める竜鰐騎士団が立てる戦績は王国内でも随一である。
強大な戦力を手にし他国へ戦争を仕掛けることにより功績をたて、王位を継承することを望んでいる。
▼“新進気鋭の裏商会”ヴァーツラフ・ガイダル Vaslav Gaidar
『必死に隠しているということは――そこに“なにかがある”ということの示唆だ。一緒にその宝物を手にしないか、アヴァロ君』
種族:人間族/出身不明
職業:ガイダル商会の長、呪封師
武器:杖
能力:秘印術と暗黒魔術を主体に地形操作系を得意とする
裏稼業に通じているガイダル商会を束ねる主であり、目的を達成する為にあらゆる手段を講じる得体のしれない手練れの魔術師。
飄々とした態度を崩さず、いつも嘘くさい笑みを顔に貼り付けており、相手を逆上させることで反応を見たり、試練を与えることで値踏みしていく。
相手の心情を読み取り状況を把握する能力に長けており、またあらゆる勢力に人脈がある。商人として利益を重視する冷静な顔と、採算を度外視した無邪気な野心家としての顔を合わせ持つ。
動き出した城砦に強い興味を持ち、友好的に接触してくる裏で、様々な策を用意してアヴァロたちの行動を誘導しようと図る。
▼“水のフィルモルガナ”流燐結騎(るりんゆいき)
『我が名は流燐結騎。結騎の名において、絆を断ち切らんとする悪しき存在を滅するのみ』
種族:上位精霊に属する結騎(フィルモルガナ)
能力:配下精霊と捕縛機能、水中活動および飛行能力に優れた守護者
エルフの神々に仕えていた古き精霊のひとり。
結騎は次々と水精霊を統率することで力を発揮し、神の啓示に従う忠実な騎士とされていた。
フィアの意識が目覚めたことを感じ同時期に長い眠りから目覚め、自身を神だと語るフィアに強い執着を見せる。
生真面目で融通が利かない面があるが、忠誠心が高く仕える主をその身に代えても守り抜く高潔さを持つ。
▼“地のフィルモルガナ”華燐結騎
※華燐結騎=かりんゆいき
『おかあさん、じゃない……でも、そばにいると、安心する……ぎゅーっ』
種族:上位精霊に属する結騎(フィルモルガナ)
能力:配下精霊と捕縛機能、土流効果と防御力に優れた土巨兵使い
エルフの神々に仕えていた古き精霊のひとりで、土精霊を従える能力が増幅される結騎の特徴をしっかり持っている。
フィアの意識が目覚めたことを感じ同時期に目覚めた。
可愛い男の子の容姿かつ、まだ精神が幼いのか、気に入った者に抱き付き甘える癖がある。
▼“風のフィルモルガナ”嵐燐結騎(らんりんゆいき)
『あたしは警告してるの。この迷宮からさっさと出て行かないと実力行使するよって。風で吹き飛ばされて迷宮を一周してみる?』
種族:上位精霊に属する結騎(フィルモルガナ)
能力:配下精霊と捕縛機能、飛行能力と広範囲魔法
エルフの神々に仕えていた古い精霊のひとりで、風を司る上位精霊。
風精霊を従えて、暴風が吹き荒れる迷宮にて盗掘者を追い払う。
他者をからかうことが好きなイタズラっ子であり、自由気まま。結騎でありながら主に仕えるよりも自分が楽しく感じる行動を優先する。
▼“火のフィルモルガナ”溶燐結騎(ようりんゆいき)
『我は既に解き放たれた。後は破壊の限りを尽くすのみよ!』
種族:上位精霊に属する結騎(フィルモルガナ)
能力:配下精霊と捕縛機能、炎操作系
エルフの神々に仕えていた古き精霊のひとりで、火を司る上位精霊。
とある火山を守護する役割を負って封じられていたが、目覚めたことで周辺を溶岩によりのみ込もうとする。
なによりも戦うことを好んでおり、自分を満足させる者や実力を認めた相手にしか従わない。自身が誇る体格の良さから、能力で発生させた炎とは別に手足を駆使する肉弾戦を得意としている。