『私たち3人の中から、誰をお嫁さんに選んでくれるの?』
この物語の主人公、花咲桃真は今まさに人生の大きな分岐点を目の前にしていた。
それは、この街で一番の富豪である、広原セリカの命を偶然助けてしまったことにより、セリカの父親から娘と結婚をしてほしいと願われる。
それを聞いた、桃真の幼少からの付き合いで、現在は大の親友である幼馴染の同級生「星ヶ丘まどか」と、桃真の妹で、最近とみに距離を取られて嫌われている実の妹、「花咲さくら」も「花嫁候補」として立候補してきたのだ。
3人ともに、桃真にとっては大事な女性であった。しかし、花嫁は1人だけしか選ぶことはできない。
それぞれの女性は、桃真には言えない本心を隠し持っており、それについて、桃真は悩み、苦しみ、選択を迫られるのであった……。
●セリカ編あらすじ
広原セリカは主人公・花咲桃真にとって、○い頃からのあこがれの存在だった。
高い塔の上から、さびしそうに遠くを見つめる彼女を、桃真は童話のお姫様であるラプンツェルという勝手なあだ名で呼んで、いつも会いに行っていた。
○い頃から、今に至るまで、ずっと。
言葉も交わせず、ただお互いの存在を確かめるだけの日々に大きな変化が起きた。
父ルドマンにより生まれて初めて外の世界に触れることを許されたセリカ。
何もかもを新鮮に感じながら歩いているところに、猛スピードで走ってくるトラックがセリカに迫る。
すんでの所を、桃真に助けられ九死に一生をえたセリカ。
それは、 父ルドマンの仕組んだ無茶な試練であり、それに合格した桃真とセリカを結婚させるという強引な流れになってしまった。
しかしながら、昔からお互い惹かれていた同士の劇的な再会を経た2人は、ついぞ結婚をし、永遠の愛を誓い結ばれた。
世間知らずなセリカとのめくるめく純で甘い新婚生活……が始まるかと思いきや、新妻のセリカには、とんでもない秘密があった……!
それは……清楚可憐で純情なセリカには、サキュバスの血が流れていたのだった!
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