この物語の主人公、花咲桃真は今まさに人生の大きな分岐点を目の前にしていた。
それは、この街で一番の富豪である、
広原セリカの命を偶然助けてしまったことにより、セリカの父親から娘と結婚をしてほしいと願われる。
それを聞いた、桃真の幼少からの付き合いで、現在は大の親友である幼馴染の同級生「星ヶ丘まどか」と、桃真の妹で、最近とみに距離を取られて嫌われている妹、「花咲さくら」も「花嫁候補」として立候補してきたのだ。
3人ともに、桃真にとっては大事な女性であった。
しかし、花嫁は1人だけしか選ぶことはできない。
それぞれの女性は、桃真には言えない本心を隠し持っており、それについて、桃真は悩み、苦しみ、選択を迫られるのであった……。
●さくら編あらすじ
桃真の妹・さくらは、数年前から兄に対して極端なレベルで冷たく他人行儀に接するようになっていた。
そんなさくらの本心は桃真が、まどかとセリカのどちらを結婚相手に選ぶか迫られることで、ようやく明らかになる。
自分の気持ちを自覚した桃真はさくらを選び、さくらも兄に選ばれたことで大感激。
ルドマンの厚意と助力で、二人は晴れて兄妹にして学生でありながら夫婦として結ばれる。
無理して素っ気なくしていた反動でイチャイチャしたがったり、照れ隠しにツンツンしたり、さくらのお兄ちゃんラブが大暴走の新婚生活が始まった。
そんなある日、さくらは突然、将来じゃなくて今すぐ赤ちゃんが欲しい、と言い出すのだった。
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