桜って華やかなのに、どことなく淋しい感じがする花だなと思っています。咲いたときの浮き浮きする気分も、徐々に散り始めやがて花吹雪になって…自ずと花を惜しむ気持ちが湧いてきます。この作品もそんな気持ちにさせられました。忘れられない思い出に縋って、次に踏み出せない主人公。怖くて新しい道を切り開けない…。でも散った桜も葉桜になって、新しい花のために準備をするのです。悲しくて切なくなる部分もあるけれど、心から主人公を応援したくなる素敵な作品です。ぜひ皆さんに読んでいただきたいです。
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