2018年、春。都内にある小さな神社。そこから、物語ははじまります。
「はぁ〜、やっと格好がついた。いったいこの神社、何年放置されてたんだ?」
主人公はこの春、上京したての大学一年生。祖父に「上京をするなら」とこの神社の管理を押し付けられてしまったのです。
一通り掃除も終わり、あとは神社の敷地の奥にある小さな池。
そのほとりにある祠の掃除をしながら、見上げてみれば桜の花が咲いています。
池の水面に煌めく陽光と桜の花……ここでの生活も悪くないと思えてきました。
声「ありがとう、あなたが綺麗にしてくれたのね」
主人公「へっ? 今の声って……」
スワティ「きゃる〜んっ! 私はスワティ、弁財天のサラ・スワティ。あなたがこの神社の禰宜くん? これからよろしくねっ!」
桜の花びら、煌めく陽光……その中に一人の少女が立っていました。まるで空から舞い降りてきたような突然の出会い。
その瞬間から、新しい物語は始まります! 上京の際、小さな神社の管理を祖父に押し付けられた主人公。
スワティの他にも七福神を名乗る老人達とであいます。
主人公は祖父に
「お前はもともと不幸体質だから、上京なんてしたらどんな目に遭うかわからん。知り合いから管理を頼まれた神社がある。
そこは霊験あらたかと聞く、そこに住んでちゃんとお勤めをするんだ」
……と言われたことを説明。七福神のおじいさん達も……
毘沙門天「うむ、運が悪いと死ぬな。運が悪くなくても長いことはない……」
一同「ナンマイダ〜、ナンマイダ〜」
主人公「嘘っ?!」
……と、祖父の予言よりもさらに悪い未来予想。しかも神様から……
この危機を回避するためには、主人公はいち早く妻を娶り、二人でこの神社を盛り立てるしかないと言われてしまいます。
しかも、1月以内に……。
主人公「い、一ヶ月?! 恋愛して、いろいろして結婚までして一ヶ月?! さすがにそれは……無理」
スワティ「縁《えにし》が結ばれれば、結婚は急がなくても大丈夫。切れかかった禰宜さんの縁。運命の糸を繋ぐ相手が必要なの」
主人公「縁を繋ぐ相手……? スワティが言うのなら本当のことなんだ」
毘沙門天「ぬぬっ、ワシの言うことは信じておらんと言うことか?!」
布袋「ほほ、まあ仕方ない、ワシでもスワティの言葉を信じるのぉ」
主人公「そうか、運命の糸、縁を繋ぐ相手か……でも、どうやって捜せばいいのかな? SNS? 出会い系サイト? オレそう言うのは苦手で……」
スワティ「エスエヌ……える? 出会い系はなんとなくわけるけど……禰宜さんってエッチな人?」
毘沙門天「渇〜っ!!! 男子であればナンパじゃ、ナンパっ! 己の力で運命の人を掴み取るがよいわっ!」
主人公「な、ナンパ?! 無理無理無理っ! いつの時代の話しなの? オレ、な、ナンパなんて……絶対無理だから」
前作から20年。神社の祠でスワティ達が眠っている間に、世の中もすっかりさまがわりしています。本編の主人公も今時の草食系男子です。
はじめは「ナンパなんて無理」と渋るのですが、スワティが助けてくれると聞いて態度を一変。運命の女性を求めてチャレンジすることになります。
こうして、主人公の恋愛(ナンパ)生活が始まります。期間は一ヶ月。はたしてナンパに成功し、女のコとの良縁を結ぶことが出来るのでしようか?
主人公の運命は……?