メンズエステという1ルームの密室で起きる夫以外の男性との肌の重ね合い。
金銭のために裏オプという他の男への肉奉仕をしなければならないという夫への罪悪感。
メンエス嬢という妻の裏仕事を知り、客を偽って潜入した夫が目のする知らなかった妻の痴態。
そんな最初は金銭のためだった裏オプという行為が、いつしか快楽のための行為へと変貌していく。
●あらすじ
平凡な河渕夫妻は平凡ながら些細な幸せを愉しんでいた。
いつか子作りをし、家族を増やしたい。
そんな夢を抱く夫婦にある事態が突きつけられる。
それは夫・河渕角哉が会社でリストラ対象になり、辞めざるを得なくなったことだ。
会社を辞めることで収入源を失えば妊活どころではない。
だが妻・河渕日南は夫を悪く扱う会社で働くことはないと、角哉のメンタルを尊重し、日南も共働きをするからと夫に会社を辞めさせた。
後日、働き口を探す日南のもとに、かつてリラクゼーションサロンで働いていた頃の女性の同僚が現れ、メンズエステの存在を聞かされる。
メンズエステは集客ありきだが稼げる、と。
そう聞いた彼女は最初こそは拒否したものの、生活のためにも嫌々ながらもメンエスとしての仕事を始めることになるのであった。
その店はいわゆる健全店で、比較的平和なお店――のはずだった。
働き出したその日、初めてやって来て出会った客・友安秀世から“裏オプ”を提案さえされなければ…。