人類を脅かす未知の生命体を駆逐するための組織――
「対未確認生命体交渉係」(通称:生き物係)の非常勤職員である黒姫ほたる。
普段は私立○×学園に通う女子校生の彼女は、男性の精液を吸収することによって、特別な力をを得ることができる、生き物係でも現在唯一の戦闘員である。
しかしその力は先日の壮絶な駆逐作業で、限界まで失われていた。
更に力の源である「精液」を与えてくれるパートナーまでも失って……
パートナーがいなければ、力の回復は難しい。
そして力を失っているからと言って「生き物」達は待ってくれるわけでも無い。
失意のどん底で、焦りながら新しいパートナーを探す黒姫。
そんな黒姫がパートナーとして目を付けたのはクラスメイトの白川正道。
下校時に彼をスカウトすべく声をかけた黒姫は、彼と一緒にいた妹の奈々子に自分と同じ力を感じた。
「彼女なら自分と共に闘うことができる」そう確信した黒姫は恐ろしいまでの熱意とたくさんの嘘で、奈々子と正道を説得、生き物係へスカウトしたのだった。
意外な所から仲間を得ることができた黒姫。
しかし真の力を得るためには、パートナーと愛し合う事が必要だった。
二人の戦闘員に一人のパートナー。
正道はどちらのパートナーになるのか?
後を絶たない「生き物」に彼女たちは立ち向かうことができるのか?
全ては「指向性の無い愛と性欲」で有名な、正道にかかっていた……。