ニードロップの作品は3つしか購入してないが、どうもここの欠点なのかタイトルと初期導入はとても魅力的なのにシナリオが進むに連れて聞き手が期待してたものと次第にレールがずれていき、最終的に「あれ?こんな話だったのかい」となることが多い。この辺りはお試し版でも見極め辛いところなのでタイトルだけに釣られるとがっかりすることにもなりかねない。
本作でも結局妹が「Mの兄を楽しませたい」のか「自分がSだからとにかく兄を責めたい」のか「単純にセックスがしたい」なのかが訳が判らなくなっている。当事者の兄自身はどうか知らんが、「妹に責められたい」と思っている本作の聴き手は置いてきぼりである。
ここには「献ち××汁」シリーズなるものもあるが、是非「極めて事務的なサキュバス編」を作ってみてもらいたい。事務的だから口も使わず手コキのみ、悪意はないけど包茎だの短小だの傷付く言葉が織りまぜられてる、射精が済んだら「とっととお帰り下さい」。サキュバスなのに「極めて事務的」と言うのを一度でも振れることなく貫徹してみてもらいたいのである。
もしこれが完成したなら、本作と比較して丁寧語が丁寧語である意味も明確になると思うのだが。