目が覚めたら、そこには……
俺のムスコを一心不乱にしゃぶってくれる色っぽいお姉さんが居た。
突然そうなってたことへの驚きや疑問なんて、ムスコに絡みつくお姉さんの長い舌の前じゃ、まるで無意味。
――いや、でもちょっと待ってくれ。
お姉さんの舌、俺のムスコよりはるかに長いんだけど……?
俺、「月見里 純一(やまなし じゅんいち)」はサエない学生。
なんのとりえも自信もなくて、だからもちろん、好きな女のコに告白なんてできるはずもなく、毎日を地味〜に暮らしていたのが俺の現世。
ま、地味でもそれなりに仲のいい友だちも居たし、母さんはいないけど父さんと妹との暮らしは、平和で幸せ……だった。
『だった』って言うのは、それが生きていた頃の話だから。
そう、ここは死後の世界――『魔界』。
転生(?)した俺が現れたのは、その『魔界』でも由緒ある女子校、「アルマデル女学院」!
昇天した俺を更なる昇天へと導いてくれた、舌の長い保健教師のお姉さんだけじゃない。
そこで出会うのは可愛いくてキレイな美少女ばかり!
さらに……なんと俺は、『魔界』じゃ伝説とされる「淫魔王」の魂を受けついでいる、だって!?
えっ?『魔界』に無用の混乱を起こさないため、しばらくこの女子校で暮らしてもらう???
「淫魔王」なんて呼ばれてみても、中身は結局、現世と同じ俺のまま。
女のコ慣れしていないあたりも、やっぱり変わりないワケで……
残してきた家族のことが気になるし、何とかして元の世界に戻りたいけどそのためには「淫魔王」の力をうまく制御して、666年と6ヵ月に一度現れる異界への門を開かなくちゃいけないらしい。
……俺って一体、これからどうなっちゃうの!?