主人公「冴木 煌司(さえき こうじ)」は、先に他界した祖父母のいいつけをまもって末は一角の人物になる事を目標に日々を過ごしている。
せめて、『ノーブレス・オブリージュ』のメイド・サーヴァントをパートナーに出来るくらいの『男』になれば、祖父母への孝行にもなり、草葉の陰で喜んでくれるだろうと漠然と考えていた煌司の前に、ある日突然、当の『ノーブレス・オブリージュ』のメイド・サーヴァントが現われた。
祖父母からの極秘の依頼によって『ノーブレス・オブリージュ』から派遣されてきたというメイド・サーヴァントは「天川 遊莉亜(てんかわ ゆりあ)」と名乗った。
彼女が言うには、亡き祖母が某国の王族の遠縁に辺り、孫である煌司にもその血が受け継がれているらしい。
加えて、現在、その某国では王位継承争いが勃発しており、そんな中で新たな王位継承権を持っている事が発覚した煌司に、身の危険が迫っていると言う。
『ノーブレス・オブリージュ』のメイド・サーヴァントとして、そのような不遜の輩の思い通りにさせるつもりはないと、強引に煌司のパートナーに収まってしまう遊莉亜。
彼女と共に過ごす日々は、確実に煌司を変えていき、またそれに伴い、彼を取り巻く環境も、これまでとは違った顔を見せ始める……。
更に、遊莉亜の後を追って現われるもう1人の『ノーブレス・オブリージュ』に所属するメイド・サーヴァント『霧乃 依莉沙(きりの えりさ)』。
『ノーブレス・オブリージュ』のメイド・サーヴァントになる事を夢見て、彼女達に師事する幼なじみ『綾瀬 絢奈(あやせ あやな)』。
挙げ句、煌司が暮らすアパートの管理人『柊 ゆかり(ひいらぎ ゆかり)』までもが、過去に『ノーブレス・オブリージュ』のメイド・サーヴァントであった事を匂わせ始め――。
そこに煌司の悪友達や、アパートの住人達も加わっての、騒々しくも楽しい日々が繰り広げられてゆく。
そんな日々の先に、煌司はどう現在(せかい)を変え、どのような未来を手に入れるのか――。