そこには、巨大なロボットが、居た。
体育館の屋根を突き破って、床の上にまで、届いている。
さっきの奴か!? 落ちてきた!?
オレはもっと近くで確かめようと、痛みをおして、立ち上がった。
ジゼル「ちっ! 私の隙をついたつもりか! バルトロメウス!」
正義「え?」
砂埃の舞う中、オレの隣に、いつの間にか見知った姿があった。
ジゼル?
なんで彼女が、こんなところに……。
正義「うわっ!?」
再び轟音が起こり、校庭に突風が湧き上がる。
驚いて振り向くと、体育館に落ちたロボットと相対する形で、もう一台ロボットが降りて来るところだった。
こちらは最初のロボットに比べると、ずっとスマートな着地を披露する。
ジゼル「ここに居ては、危険だぞ! 早くこの場を離れろ!」
正義「え!? ちょっと、ジゼル!」
僕に逃げるよう指示して置きながら、
ジゼルが自分から、体育館にめりこんだロボットに近づく。
おいおいおい、いったいどうなっているんだ!?
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