ある日の放課後、空き教室。
“霧崎揚平”は他数人の生徒と一緒に“倉敷抹理”を取り囲んでいる。
「いいぞ、すげぇ気持ちいい。これならすぐにぶっかけてやれるぜ」
「こっちもそろそろ出ちまいそうだ。ほら、最後に思いっきり吸い付け!」
「ふぁい……んんっ、……けほけほっ……飲みました」
「なんか反応がいつも同じで飽きてきたな」
リーダーである“揚平”なんだか冷めた顔をして見下ろす。
「じゃあそろそろ犯っちまうか?」
「い……嫌っ! それだけは許して!」
「許すわけねぇじゃん。拒否権なんて無いんだし」
「嫌っ、許して。他のことなら何でもしますから……だからそれだけはやめて下さい」
「へぇ、なんでもするんだ。じゃあ犯さないでやる代わりに、用務員のオッサンにフェラしろよ」
「そ、そんなっ……そんなの無理です」
「おいおい、なに無理とか言ってんだよ。さっき何でもするって言ってただろ」
「嫌なら俺達が犯すだけだぜ。それでもいいのかよ?」
「それは……」
そして“揚平”が用務員を呼び出す手紙を書き始める。
“抹理”に聞かせるように声に出しながら文字を書いていく。
凄くイヤらしい言葉で誘惑するような内容。
けれど“抹理”には止められない。
“抹理”にできるのは成り行きを見守ることと、
どう見ても悪戯にしか見えない手紙を用務員が信じないよう祈ることだけだった。