3部作の完結。
家庭不和・未成年の揺らぎ・略取する者・誘い拐かす者・突きつけられた現実
現実にありそうな崩壊した家族と、助けを求める先を知らない未成年。
刹那的な感覚の大人、縋る相手を手元に囲い込む大人。
「ナニか」が欠けた人たちによる物語。
未成年が抱えた問題を片付けたのち、「その先の人生が続いていく」という現実まで描いていることは、読者へどのような影響を与えるか。
欠けたモノを知っていれば、或いは「この作品」で知ることができれば、先へ進むだろうし。
もしも知ることができなければ、暗転とした先にしか進めないのかもと思わせる。
叶うなら、刹那よりも未来を選ぶ人間であって欲しい。
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