勿論、エロい場面にも抜かりは無い「まるサンのクオリティ」ですが、折角の職も『理不尽なネットやクレーム社会』に奪われる恐怖に加え、更に乗じた『何をもって異常とするのか?真にソレは治療なのか?』の不明瞭な「治療ビジネスや自助グループ」に「社会的体裁を取り繕うのに必死で保身に走る親族の絡み」等『社会の恐怖と引き篭もる理由』の答えを、ゲイやバイの現実的な悩みや疑問や実態を、濃い性描写に加え、両キャラの視点で(自分の経験とほぼ一緒な)『女性キャラ→ショタ→男性嗜好への性癖の変化』の過程と、取っ替え引っ替えのセックスに溺れる『何故それ程、性的な人との繋がりを焦るのか?そして、そんな自分の哀しさ。』を鋭い感性で描かれており、話のまとめ方次第で太田出版等の成人向一般誌でも通用する内容かと思いました。
考え方次第では、とても深い一冊です。
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