これまでのシリーズでは単階層のみで表現されていたマップが、「大戦略VII」では海中・海上・地上・低空・中空・高空の6階層に分かれて再現されている。 たとえば、航空兵器は地上から低空に飛び立ち、中空に上昇するというように階層間を移動しながら飛行する。また各階層間に対しては射程(距離)の概念も存在するため、射程2の地上兵器から2階層差の中空にいる航空兵器を攻撃することはできても、3階層離れた高空にいる航空兵器を攻撃することはできない。 この階層システムの導入により、さらにリアルでシビアな戦略が必要とされることになった。
「大戦略VII」の戦場マップは、フルポリゴングラフィクスで描かれている。 この技術の導入により、戦場マップを把握するためのビューポイントをプレイヤーが設定し、その視点を自由に切り替えることが可能になった。 ※「三次元マップ」システム 視点を切り替えることによって、どの兵器がどの階層に存在しているか、プレイヤーが戦況をより視覚的に把握できるように表現されている。
「大戦略VII」の基本システムは、いわゆる「ターン制」である。 常に状況が変化するリアルタイム制と違い、じっくりと腰を落ち着けて戦略を練ることができるターン制は、まさしく大戦略シリーズの王道といえるだろう。
ターン制の採用に伴い、複数プレイヤーが参加する対戦機能にもひと工夫が加えられている。 ターン制における多人数プレイでは、1人のプレイヤーが担当している間、他のプレイヤーはゲームに関与することができないので、インターネットなどで常時接続を行ってプレイするには不向きなシステムと言える。 「大戦略VII」ではこの点を解決するために、eメールでセーブデータを持ち回りする方式での対戦を採用している。 参加プレイヤーは、他のプレイヤーからのeメールが着信するのを気ままに待っているだけでよいので、常時接続では問題となる待ち時間のストレスがない。 また対戦時には、プレイした1ターン前からの彼我の行動をリプレイする機能が搭載されているため、担当プレイヤーは自分の手番が回って来たときに、直前のターンにおける敵味方の行動を再度確認して戦略を練ることができる。
ゲームの主役とも言える兵器群は、アメリカ空軍の戦闘機「F−22 ラプター」、海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」や、ドイツ国防陸軍の戦車「レオパルト2A5」など、東西の最新鋭兵器から選りすぐった、約400種類もの兵器が収録される。 まさにマニア垂涎のラインナップと言えるだろう。