大崩壊――首都、秩序、人間関係……何もかも崩れゆく。
『UNKNOWN−LV4』による大災害から四年後。
Anti:UNKNOWN−LV4の完成によりその驚異は去りゆき、
四年の時は、人々の記憶から『あの』事件を消し去ろうとしていた。
こと、事件の発生地である東北から遠く離れた、東京では。
東京で生まれ育ったもの、そうではないもの。
様々な人、思いが交錯する大都市に『あの』驚異が迫る。
姿を変え、さらに凶悪になった『UNKNOWN−LV4』は、
姿も見せず、音も立てず忍び寄る。
より多くの獲物を求め――
生まれ、育った街が崩壊していく。
――その時ボクの取る行動は、果たして正解なのだろうか?
ボクこと『綾瀬 航』は渋谷に生まれ、渋谷在住。
変化の早いこの街や、幼馴染み達に対して、ほんの少しだけ……。
置いて行かれているような感覚を持ち、居場所がない感覚を覚えながらも、
いわゆる『青春』を謳歌している。
そんなある日のこと、ボクは街で『紅い瞳』の不気味な少女とすれ違う。
今にして思えば、『あれ』が全てのきっかけだったのだろうか――
当たり前だと思っていた日々は、簡単に……そう、あっさりと崩れてしまった。
異常な人が溢れかえる中、ボクは……。
大切なものを、守り抜くことは出来るのだろうか?
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