短編ほどでもないショートシュチエーションコミックとでも言いましょうか…
集録されている3作とも設定上のシチュエーションのある状況でイキナリ始まり、その状況の1シーンを展開することなく状況が終了するまでを描いてオチに1コマ付けたような4コマ漫画を4ページにしたような作品。話に引き込むための導入部がないため、作品のファンタジーに積極的な興味がない読者は置いてけぼりなままかも。
1シーン内の状況の展開を示すコマ割りにもメリハリや盛り上がりなどの描写が乏しく、展開のないほぼ1シーンの中で構図が変わった程度で同じ状況を描いたようなカットも少なくない。コマ割りに描かれている作画自体にも、コマごとに楽しめるほどではないと感じます。
1本目3本目はあまり目新しさを感じさせない似たような状況描写に、凝った作画の割りに目を引きません。
2本目は設定・シュチュエーションが解りやすく入りやすいものの、他2本と比べると描かれている作画もコマ割りも全体的に大味と感じます。
コミックとして「読みたい」方と、同作者さんの画を「見たい」方とで、こちらの作品に対する評価は同じではない作品だと思えます。
このレビューは、
5 人中、
5 人の方が「参考になった」と投票しています。(キャッシュの都合上反映に時間が掛かる場合があります)