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「有島貴志さんの携帯ですか? 私、有島雪美と申します」
それは初めて聞く義母の声だった。親父はこの義母と再婚したために、俺とおふくろを家から追い出したのだ。
元々親父は今でいうDV野郎で、俺やおふくろを何かあってはぶん殴り続けた。
当然そんなクズ野郎とは、それ以来一度も会っていない。
出来るだけ早く切ろうと思いつつも話を聞いていくと、その親父がどうやら入院しているらしいのだ。
「あ、あの! もしお時間があれば、貴顕さんをお見舞いに来てくれませんか?」
声は高すぎず低すぎず落ち着いたトーンで心地よく俺の耳を打ってくる。
当初は行くつもりなど微塵もなかったのだが、この声の主を一度見てみたいと興味がわいてきた。
教師だった親父が在学中の生徒に手を出して、卒業と同時に入籍するも逃げるように町を後にした時の相手がこの女だ。
一度興味がわくと、相手を確かめてみたいという欲望が膨らみ出す。
「……分かりました。じゃあ今度の日曜、そちらに寄りますよ」
猫なで声で俺は電話を切った。
この女はどんな姿をしているんだろう。
どんな肉体をしているんだろう。
そしてどんな……。
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