人間の女の子をちゅっちゅぺろぺろして精気を吸うために魔界からやってきたサキュバスの『ハルカ』は、好みの女の子に巡り会えず、行き倒れていた。
「うう……なんで男ばっかりに会うのぉ……がくっ」
「あの、なんか色々と、大丈夫……?」
そこに偶然通りかかった、『広瀬優奈』と、妹の『広瀬紗奈』。
2人に助けられたハルカは、一発で彼女たちを気に入って。
その出会いを運命だと感じ、早速2人から精気を吸おうと画策するのだけれど……。
何故だか思った通りにいかなくて、ただの怪しい人みたいになる。
「悪魔なのに、へたれなんですね……」
結局、なんだかんだで2人のところに居候しつつ、日常を過ごしてゆくハルカ。
魔界では経験できなかった友達との何気ないやり取りの中で、いつの間にか、優奈、紗奈とずっと仲良く過ごしたいと思うようになっていて……。
そんなある日、紗奈から付き合って欲しいと告白されて、やっと自分の気持ちの正体に気付くハルカ。
自分も、2人のことを好きになっていたわけで……。
だけど恋なんてしたことなくて、どうしていいのかわからない。
日常の中の、奇妙な三角関係。
だけど、3人で過ごす日々は、やっぱり楽しくて。
そんな彼女たちの気持ちは、これからどこへ向かうのか……?
「とりあえず……キスとか、してみる……?」