まずは表紙で気に入って初めて恋愛整備を読んでみようという方がいらっしゃったら、先に過去作1〜4を読んでからこちらの作品を購入することをお勧めします。

最初と最後の漫画でユキちゃんとエナのそれぞれのトムさんへの想いや幸せの感じ方その表現の仕方が対比されていて面白いです。
他にもエナの“あの作戦”が和祭り編で実ったのか！とクスリとさせられる話などもありますのでシリーズファンの方は楽しめると思います。


それにしても最後の漫画のタイトルは偶然なのか、それとも彼とかけているのか。 もしそうだとしたら彼はこれから……？

前作で互いに意識し合っていたのが、めでたく結ばれた後の今作では二人の表情が随分豊かになっていて嬉しいです。
特に前作では落ち着いたおじさんだったトムさんの甘えたりノロケたりする恋人の顔や、弟子の成長を見守る親方の顔や、頑張りすぎてつまずきそうになるエナをそっとフォローする父親の顔などの様々な顔が見所です。
あとショタエナの可愛らしさももちろん見所です！


今回はエナが何時からトムさんを好きになったのかが語られていましたが、トムさんは何をきっかけにエナの事を好きになったのか（前作では「エナが初めて家に来た日から」と言ってました）とか、男同士の恋愛の相談をする程の源さんとの関係とか、前作でトムさんに「仕事だけじゃなくて住むところも与えてくれて感謝している」と言っていたエナの過去について（子供の頃から近くに住んでいた筈なのに何があったのか？）など、知りたいことが沢山できてしまったので、また別のお話でこれからも語られていって欲しいなと思います。