私は後継を望めない身体だった。そうと分かった以上、もうここには居られない。 絶望の思いで嫁ぎ先を後にし、実家に戻った私を両親は迎え入れてくれた。 けれど…働くことを知らない家族。今までは清瀬川の家から施しを受けて生きながらえていたのだ。私が出戻ってしまったら、この家は…。