「きんもくせい81515」さんのレビュー記事です。全1個の記事が掲載されています。
アナタとの購入傾向の類似度:

4/5(4.0)

羅針盤がしめすもの

投稿者:

きんもくせい81515

掲載日:2015年12月19日

このレビューは、2人中、2人の方が「参考になった」と投票しています。
デイグラシアの羅針盤
デイグラシアの羅針盤
ビジュアルノベル
2160円2060円 ポイント300還元
シリアス ミステリー

[一般同人]レビュー記事

「デイグラシアの羅針盤」
とあるキャラの言葉によってタイトルの意味が理解できたとき、納得し感銘を受けました。
「極限の脱出」「深海SF」「巧みな伏線」こういったキーワードに惹かれて作品を購入、睡眠時間を削って一気にプレイしました。
オマージュにした名作AVGより「孤立した深海」を意識させる舞台と何をどう解釈するかをプレイヤーの考察に託したストーリー構成は製作者さんの意図が光ります。
「生きること」「選択」「可能性」「生者と死者」「因果律」「罪」
多くのテーマを盛り込んで破綻することなく読ませた物語はお見事でした。
最初のプレイでは意味不明なあるいは状況を悪化させているとしか思えない行動をとっていたキャラクターたちでしたが、最後までプレイしたとき彼らは彼らの「羅針盤」に従っていただけだったのだと納得しました。結果的にそれが最悪の未来になったとしても彼らにとっては紛れもなく最良の選択だったのだと。そしてそれは潜水艦の中だけでなく、潜水艦の外でも行われており、すべてはその選択がもたらしていたのだと。
ゲームの中でプレイヤーに示される最初で最後の選択肢、それは彼らの羅針盤に「デイグラシア」をもたらせたのでしょうか。