ティラード大陸において、西のガディオン王国と並ぶ東の大国ミルス神国。
神官長のリアンタを中心に神官兵団ゴットファルコンにより守られた国は繁栄を極めていた。
神都ミルスには、「至高の光」という名の宝珠があり、この宝珠から放たれる破邪の光はミルスを照らし、
人々は魔物の脅威から守られていた。
光溢れる都市ミルス。だが、光有る所にはまた闇も有る...。
残忍な手口で人を殺し、その体の一部をえぐるように奪い去る猟奇的な事件や、窃盗が頻発。
ミルスの神官達は犯人を追ってはいたが、手掛かりはいっこうにつかめず、夜出歩く人も日に日に少なくなっていった。
隠密として暗殺を行う影の組織「シャドウエッジ」に身を置くレミッサ、シュリン、ゼヴァンの三人は、
ある依頼でニ人の神官の暗殺を命じられる。
何の疑問も持たずに任務を遂行する彼女達だったが、この戦いが激しく...長く...そして哀しい戦いの始まりになるとは
誰も予想はしていなかった。
飢狼と呼ばれし傭兵隊長ニーグル。自らの力で傭兵を束ねた彼がミルスに来た目的は?
レミッサの首に浮かび上がる謎のアザは、死への誘いの証なのか?
猟奇殺人事件の犯人は誰なのか?そして、その残忍な手口の謎は解けるのか?
軍師ディトランスは何を思う。
そして、出遭うガイスとレミッサ.....。
様々な謎、陰謀、運命に彼らは翻弄されながらも、自らの意思を貫き、生き抜いてゆく。
剣士と暗殺者の哀しい愛の物語が今始まる...。
この物語は、Silver Enigma本編より数年遡ったそのミルスを舞台として紐解かれる。
何故にミルス神都は滅びたのか...ミルスで何が起こったのか.....。
今、その全てが解き明かされる。
これは、争乱の舞台で或いは希望を抱きながら命を散らし、或いは慙愧の念で宿命を背負い生き残った男と女達の物語である。