ひらいつきサンの販売されている作品集として購入しましたが、当初他の痴態ギャグネタ作品がツボに嵌り短編集を買ってみたのですが、常に犬の擬人化されたキャラ達の表情の豊かさと、キャラの魅力を引き立てる、どこか「年代を問わないテクノ・演歌・ポップス・童謡・そしてラブソング等様々なジャンルの音楽が聞こえてきそう」なストーリーにやられた一人です。
『実態のない夏』は、同人誌イベントあるあるな『自分と同じ趣味趣向から来る憧れや、ヒーロー視から来る「もっと仲良くなりたい!」』と言う感情をどうやって自分の中の感情や不安を憶えつつ想いを伝えるのか?』と言うストーリーの結末を迎えられるのかがとても甘酸っぱく、分かる人には分かる真夏のソーダの様な作品だったりします。
ケモナーとか同性愛や、R18アダルト作品とか別な物を期待したもののノルマ的な描写が無くても、読み進めていくとストーリーが胸に響く甘酸っぱさでいっぱいになります。